中3はイオンの単元に差し掛かっています。
この領域は、そもそもイオンとは何かということが
分かっていない生徒が多く、その認識を作っていく
ところからスタートすべきでありますが、
その源泉は、実は中学2年生の領域にあり、
それが中1までの学習内容とドッキングして、
一気に高校生の化学へと繋がっていきます。
中2までで、原子と分子の違いは何か、
分子を作るものと作らないもの、という
内容を習得します。
この、分子を作るものと作らないもの、を
実は見落としてしまいがちになります。
下手すれば、ちょこっと暗記した後
深くも考えずにポイっとしている子もいます。
まあ、中学3年生になって学び直しても良いのですが。
さらに、純水は電気を通さないことを学習します。
中3のイオンはまさに、分子を作らない原子のうち、
電気の力で結合しているものが、水の性質によって
遊離して電気の力を得ているものを言います。
この、水中でフワッと離れていく感覚が
具体イメージとして捉えられているかということが
とても大切です。
また、中学2年生の物理で、電流の動きと
電子の動きが逆になっていることを学習します。
このことを踏まえて中3の電池の学習も進むのですが、
そういう意味では、過去の学習との繋がりを
どう捉えているかということが大切です。
目には見えない世界の学習なので、
イメージが湧きにくく苦手意識の強い子も
多い領域ですが、過去の内容をしっかりと
つながりのある内容であるとどれだけ認識しているか、
そこのところを注視しておかなければいけません。
11月からは、通常の指導や模試対策に加えて、
イオンの単元の確認の時間も取ってゆきます。
仕組みさえ分かってしまえば何も難しくはありませんので、
過去の復習も兼ねて授業を聞いてみてください。
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