2022.07.31 01:00学びの本質。先日、小学生と、養老孟司氏の随筆を読んでいました。学び論?といった、彼によくあるテーマの内容でした。答えがすぐに与えられる環境では、人は考える機会を与えられず、自ら成長している実感も得られない。そのようなものは学びではない。といった内容でした。もっといえば、自ら問いを持てないような学びは、いくら真面目であって、指導者の言う通りにしていても、世界はそれ以上広がらない、と。分からない、というのはいつもチャンスであるのに、すぐにまとめを参照して写してしまったり、解説を読んでわかった気になって解き直してみることを怠ったり。メタ的な理解をすっ飛ばす、自分が何を解決したのかを言語化する機会をすっ飛ばす、提出ありきな課題のやり方をしている場合、大体失敗するという典型...
2022.07.31 01:00中1でやるべきこと。中1がやるべきなのは、数学と英語。当然満遍なく努力はすべきですが、特に注力したいのは、この時期ではこの2教科です。特に英語ですね。いくつか理由はあります。まず。簡単に言うと、苦手なまま引っ張るととんでもなく時間がかかる教科だからです。不得意の度合いによっては受験に間に合わないこともあります。次に。一回得意になると、その考え方を応用して次の内容が理解しやすくなる性質の教科だからです。理科や社会は範囲がほとんど進んでおらず、ここについては、1週間でもがちでやればすぐ追いつけてしまいます。しかし、英数はそうではないのです。実際、勉強苦手で入塾してくる子は間違いなく中1内容をさせると半分ほどしか正解しません。逆に、ここを徹底的にさせることで、点数はある程度安定...
2022.07.30 01:00中1英語の重要性。中2も中3も、英語が点数化しない要因は中1内容にあることが多く、ちょっと面倒でも地味に中1英文法を突き詰めてゆくことで一定の成果が上がります。点数がしない子は、大抵根本的なことができていないのです。夏休みは特に、できていなかったことを徹底的に叩くチャンスです。中3生でも焦らず、体系的に学び直せば教科書の英語を理解してゆくきっかけを作れます。学問に王道なし。途中につまずきの石があれば、それを丁寧に超えてゆかなければ総合的な完成に向かうことはありません。英語は特にそういう教科です。主語動詞の関係を掴むこと、助動詞と動詞の関係を掴むこと。地味ですが、しっかり積み上げると骨格ができあがります。本当は、中1からしっかりやっていればそこまでつまずかなかったはずだ、...
2022.07.29 01:00規則性問題の難問へ。中3は、来週までで一通りSAGAテストの範囲を終える形になります。全教科、多岐にわたるテーマを忙しく復習してきました。今日は、3時間あるうち1時間は規則性の問題を解きまくりました。あまりにのめり込んでいて時間も忘れるほどでした。入試問題中心だったので場合によってはかなりハードな難問も含まれてましたが、数学得意な子たちには刺激的な内容だったかと思います。来週は確率の応用も含め、お盆を前にラストスパートです。理科も社会も英語も忙しいです。しかしそれも、受験生の醍醐味ですね。
2022.07.29 01:00久留米附設の過去問。6年生の理科では、久留米附設の過去問を初めて扱いました。初めて解く九州トップ校の過去問。みんな猛烈に頭を使ってるのが分かりました。これから、このようなレベルの問題を扱うことも増えてきます。しかし、過去問の多くはそれほどまでにめちゃくちゃ難しいわけではなく、本質的なことが分かっているか、本質に近づく読みができたか、といったことが問われます。この学校の問題は、知識もそれなりに求められますし、算数なんかはある程度よく出るテーマに従った対策は必要になりますが、基本的には、知っていること、書いてあることを通して、何をどう考えたかが重要になります。夏休みは知識を貯めながら、それを通してその範囲に関する過去問を解いてみて、どんな見方で授業内容を受け取ればいいか?を理...
2022.07.29 01:00次元を超える瞬間。できない子はいつまでもできない。こんな身も蓋もないことも、実際は、できない子は努力しないことが多いから、ほとんど真実でもあります。しかし、小学生の間ありあまる時間を使って、勉強が好きになり、突破力が身に付いてくることで視野が広がってきて、思考の次元が高まり、これまでできなかったこと、あるいは、できるようにならなかったレベルのものも攻略できるようになります。それは、単に知識が身についたからできる、というものではなくて、認識能力が高まったから解決能力が伴って高まったということです。小学生、ガンガン育ってますね。できる問題が増えたな、と思う時と、突破力がついたな、と思う時は実は感覚的に受けるものが異なっています。結構後者の感覚を受ける子が増えてきてまして、実...
2022.07.23 01:00証明への慣れ。中2は図形の証明を進めます。証明、大分綺麗になり、どう書くか?というところにまで思考が及ぶようになり、三段論法はお手のもの、角度の和差まで活用した証明も書けるようになりました。この学年は中途入塾が比較的多く、教えてもあんまり、響かないなと思うこともあった時期もありましたが、思ったよりガッツがあり、当たり前ラインとして私が何を求めているかをよく理解してくれています。入塾当初よりもがっつりいろんなことができるようになり、教えなくても解決できる範囲がかなり増えました。あとは、苦手なことにどう向き合い改善するか、というのが差し当たりのテーマです。量よりもむしろ、中身をどう考えるか?の方が大切であり、大きな岐路に立っており、のめり込んでなんとかすれば、ぐっと成績...
2022.07.23 01:00読書感想文の必須要素。読書感想文の上位にある作文を分析すると、大きく三つのテーマを見つけることができます。契機。自身の経験。展望。必ず書かれている三要素をどう仕上げてゆくかが鍵となります。今年もスタートしました。今年はどんな作品が生まれるでしょうか??
2022.07.23 01:006年生と物理学。今年は受験に理科をがっつり使う子もいますし、中学入学後も役に立つので、物理化学を中心に理科の学習もカリキュラムにがっつり組んで進めてます。今日は圧力について。水圧、気圧にいたるまで具体的に進めました。力学系は、いかに具体的に理解できるかが大切で、何が何に比例するとか反比例するとか、言葉でどんなに覚えようとしても全く役に立ちません。とにかく具体的に、作図もしながら力をイメージしてゆきます。中学生なんかを見てても、いわば、感覚的認知ってのが欠けてて理解しきれてない子は時々見受けられます。今年は後半理科強めで、攻めてみたいと思います。
2022.07.16 01:00ただ解けるだけ、を超えるために。算数や、数学が苦手な子を指導する時には、極力別解を控え、形式的に解けるよう絞り込んで教えるのは、基本事項を押さえる上では効果的な指導です。が、それはむしろ、その子の思考力を逆に奪い、得点力を上げながら、実力を伸ばす機会を奪うことになったりもしますから、やはり、最終的には別解をもスムーズに導くほど方法を洗練させ、多角的に理解させる方がうまくいきます。というか、そうさせなければ勉強面白いってなりません。これは、「この子ってこれくらいでいいよね」という範疇を超えた子を育てるための一つの壁でもあります。中の下からの下克上の際には特に猛烈な努力がいりますが、それは徹底的な反復によりわけわかってないことでも正答するための暗記ではなく、わけわかるための時間をかけた本...
2022.07.15 01:00中3の夏期講習の作戦。中学3年生は、義務教育最終の学年です。ここで何をするかが結構その後を占うところがあり、色々作戦が必要になります。今年の学年は相対的に国語社会が強い子が多く、理数系の強化を主軸に置くことは確定しています。もちろん国語社会が弱い子はそれなりに動いてもらいますが、志望校や今後の進路を見据えても、授業自体は英数理を盤石に固まることがメインかと。もともと小学生期からかなり高いパフォーマンスを出してた子もいました。中学2年まではなんとなく失速していた感じがします。少し持ち直していましたが。根本的にまだ精神面が未熟で、自分の能力を持て余しています。本来、もっと欲を出して1位を狙える器であるはずです。それを引き出す上で、最も効果的な問題集を用意し、格闘してもらう用意は...
2022.07.15 01:00落花生。写真は千葉県の市役所のウェブサイトから借りてきました。落花生とは、花が落ちた後に地中で実が成長するため、その名前がつきました。そのため、元々は縁起の悪い植物であるとすらされてきた経緯があります。関東ローム層のような火山灰層に適しているということで落花生栽培が千葉で本格化され、現在は贈呈品にすら使われるほどにまでブランド化も進められました。地域の方々の努力ですね。今日の地理も面白かったですね。地理は問題演習だけしててもちっとも面白くないです。やはり、語り部あり、調べ学習あり、知識のやり取りあり、そういった学習こそがモチベーションになる教科だなと思います。今日は穀類でしたが、来週は野菜、その翌週は果物です。美味しいものをたくさん学ぶと食べたくなるものがたく...