2024.07.30 01:00仏は、鬼を内面化する。私は基本的にエネルギーがあり、本当一日十数時間とか指導してても別に大した問題ではありません。そんな私を疲れさせた珍しい事件がいくつかありました。私は基本的にポーカーフェイスでほとんど叱ることはありません。褒めることの方が多いです。言葉でできるだけ説明し、なぜそれが必要なのかを説明し、言葉を介して意味を伝えるということを、どんなに面倒でもやってきました。叱りまくって萎縮した子たち、ビクビクした子たちに主体性を持たせることはとても難しいことです。保護者の方の中にも、もっと厳しく、もっときちんと、と思われる方もいらっしゃったかと思いますが、私も時々そんな気持ちになりながらも押し殺し、我慢のコミュニケーションをコツコツとやってきました。小学生相手にはほぼこの厳...
2024.07.15 01:00図形の証明問題へ。土曜日は、弘学館や大濠といった中学校の子も高校生に混じって通っています。大濠の子は数学にやや悩みを抱えながら入塾しましたが、おおよそ癖がわかってきたので数学指導の割合をそろそろ減らして、本当にやらなければならない英語にも着手しようかと思い動き始めました。テストを見ていても、「文型が時々崩れる」「基本文法が抜けている」といった問題点が顕在化しており、(それでも大きなミスが少ないのはさすがだなと思います)これまでは時間をほとんど数学に傾斜していましたが、元々この子は数学は得意なタイプだと思いましたし、むしろ英語の方を改善しなければならないと思っていました。ただ、得意なもので手が止まる、得点にならないのは、ストレスです。だから、まずは数学からしっかりやり直し...
2024.07.10 01:00模試を経ての感想戦。中1、中2は、今までと違う模試をやってみました。国語は設問がとてもよく、私の好みの問いが多かったですし、英語も基本的に文法多めで、何が課題なのかアドバイスしやすい構成となっておりまして、しばらくこの模試を続けてみようかな、と。数学もよいバランスでした。さて、夏休みにどんなことにフォーカスしてやってゆくか、そんな課題意識を生徒と共有するためにやった模試でしたが、課題は思ったより鮮明に浮き彫りになりました。まず、単語を書けていない。次に、英文法が弱い。(悪くはないのですが、支配した!といえるほどの完成度には届いていない)完全に分かってないわけでなく、点数的にも悪くはないといった状況ではありましたが、基本の弱さは浮き彫りになってきました。それに基づき、対策を...
2024.07.07 01:18数学の解法は一通りではない。高校3年生や1年生と、数学談義をしていました。「これが分かりません。」大分研究している問題があったようですが、どうしてもしっくりこないようで。y=sinθ^2-ksinθ+1/4(0<θ<π)について、解が4つ、3つ、2つある時のそれぞれのkの範囲を求める問題で苦戦していたようでした。解説は、sinθ=tとし、y=t^2-kt+1/4として、さらにy=t^2+1/4y=ktと分解して定義域の範囲で交点数を考える解法が紹介されていました。しかし、例えば解が4つの時、どうしても判別式(D>0)で解きたいのに、なぜ判別式だけではダメなのか?という質問でした。結論からいうとダメなのではなく、二次関数の軸の位置や(まあこの場合は切片1/4なので...
2024.06.28 01:00根っこの部分。中学2年生の定期テストの結果が返却され始めています。もっと上がると思っていた子もいましたが、上がり方が微妙な子、その答えはやはり、中1の頃からの基本作り、根っこの部分にあることを、夏休みのテキスト演習を見ていて確信しています。特に英語数学。中2内容はなんとか「くらいついている」ところでなんとか授業も理解しているようですが、根本的にはこの二つは特に中1内容が重要です。英語については、改めてbe動詞、一般動詞の単元をやっていましたが、見事に壊滅していました、、振り返り、というのは大切ですね。不理解については全く叱りません。コンコンと理由を個別指導しなければ、しつこくしつこくやらなければいつまでも理由もわからず同じ間違いをし続けてしまいますので、できるように...
2024.06.18 01:00月曜日学習会。毎週月曜日に、16時から20時の間で月曜日学習会というのを行っています。参加は自由。勉強が苦手、やり方がわからない、課題で分からないことがある、そういったお子さんを対象に、無料で実施をしており、集団指導に個別指導を無料でくっつけたような講座となっています。今日は、中学生2名と、小学生4名が参加してました。ヤバそうな子には「来てね」とだけ言います。無理は言いませんし、それで来なかったとしても、機を見て「来てみない?」と何度も声かけはします。私も無料で動く以上、生徒の意思もやる気もなければ疲労するだけでメリットがありませんから。指導というのは相互作用であり、特にこういった無料での個別指導というのは、私自身相手に求めるものも大きいです。この時間では、勉強のや...
2024.06.18 01:00成長の実感。定期テストが終わった公立のグループは、他校のテストが終わりきるまで過去の内容の復習をしています。中2は、連立方程式の復習をしていました。中1から通い始め、初回数学の模試で10点台であった(!)相当算数が苦手だった子の1年越しの状況ですが、大分数字を使いこなし、計算がテクッてきていて、そんなことできるようになったんだなあと一題一題細かくチェックしながらその成長のほどを実感していました。ニコニコしながら数学解いてます。笑こんな表情で数学をするようになったのは成長だな、と思います。詰めがまだ甘いので、まだまだたっぷりやってもらいますが。数学が比較的得意な子も、得意であるゆえに途中過程が乱雑になっていて、そこら辺を修正させるよいタイミングとなりました。附属のグ...
2024.06.14 01:00楽しかった?定期テスト。中2の子が、嬉しそうにテストの出来栄え(自己評価)を話してくれました。めっちゃできた!と。生徒のそれはあまり信用しないのが吉ですが、まあ、取り組みを見ていたら今までよりは結果が出るかもしれない、と希望的観測です。
2024.06.04 01:00教科書の読み方のイロハ。中2地理です。この学年は、頭はそれなりにいいけど、理解が深くない、というのがテーマとなっており、教科書の読み方についてレクチャーしました。「このページを隅々まで読んで、面白いと思ったことや、疑問に思ったことを言ってみてください。」と、この指示だけでも大分差が出ます。これまで、太字にしか興味がなく、太字にしかマーカーを引かず、太字の記号的暗記にとどまるようなオシャレ系ファッション的学習に陥り、浅い読み方しかできていなかった子は、初めて考えた、みたいな顔して文を読んでいました。というか、教科書自体を初めて読みました、みたいな表情で読んでたのが印象に残っています。たとえば、カルデラの周辺部を外輪山といい、ここに水がたまるとカルデラ湖と呼ばれます。これは、教科...
2024.05.31 01:00全員2冊目突入。演習ノートが全員軌道に乗り始め、2冊目に全員突入した中2。量が物理的に増えると、学習もやや立体的になります。平面的に、ただ解けば良いと考えていた状態から、十分に理解しなければならないという深める段階の入り口に立つようになります。地図上の怪しいところをボーリング調査するように立体的な思考が成立するようになると、一つの内容を理解するのにそれなりの時間がかかることを理解できるようになります。なかなか成績が伸びなくとも、正しい問い方、解決の仕方を自分でもてることの方が学習者にとっては重要であり、最後の瞬間の伸びにもかなり影響を与えます。覚えればいい、たくさん解けばいい、これは、学習導入段階の習慣づけの問題なのであり、実はその先に多段のプロセスを踏んで、自身で自...
2024.05.30 01:00学習の組み立て。勉強が上手いなと思う子には、常に何か行動を起こす時に意図的に行動します。自分が苦手なことに熱心になるのはいいのですが、基本的に、学習が上手い子は最優先に日常的なルーティンがあり、処理するタスク意識があり、その後の余剰に、可能な限りの未解決問題に取り組む計画性があります。結局、苦手なことは時間がかかるのは当たり前のことなのですが、そればかりやって得意なことまで曖昧になるのはよくあることです。これが、学習時間が足りない、ということです。いつもやること、やらなければならないこと、自分がやるべきこと、それらを意識して万全にしてゆくには、しかるべき時間が必要です。一律、問題を解いて適当に処理して終わり、という学習がいかに不能に終わるか、ということが分かるかと思い...
2024.05.28 01:00思考を雑にしないこと。中2の演習ノートを見て指摘をします。「ねえ、これ、ただ書くことを目的にしてやってるでしょ?書く、という学習こそ、差が出るものはない。君たちのノートに目的意識をいつも感じない。なぜそうだと思う?前日やってることと、関係ないことを適当にやってからだよ。昨日何を覚えられなかったか、昨日何を理解できなかったか、今説明できますか?今、どんな課題意識を持って学んでいますか?」量は増えて、パフォーマンスは上がってきていますが、ここにきて、成績の良い子とまた差が出てきているのは、間違いなく、思いつきで考えなしに勉強を構築しているから。昨日が今日に、今日が明日に、繋がるように勉強をしてこそ、学習は深まります。初めから膨大な量は望んでいません。ただ、前日の復習を今日に繋げ...