2021.10.30 01:00社会の記述能力。小学生の地歴公民は、全て記述できるレベルでの指導を行います。そして、私の作成する総合テストも、随所随所で記述を徹底します。単なる暗記として行うと、社会は味気ないものになるばかりではなく、忘れてしまって次に生かされないようになってしまいます。視点、思考法を伴って理解してゆくプロセスが重要であり、それを積み重ねることで、いざ忘れたことがあったとしても、改めて学び直す時にその思考法を生かすことができ、成績の落下を防ぐ助力となります。今日は5年生は、日本の自動車の生産台数の増加時期を1960年代であることを発見し、これまでのキーワードとなっていた、朝鮮戦争特需、高度経済成長、ペルシア油田開発、エネルギー革命など、さまざまな知識を有機的に結びつけました。ここにさ...
2021.10.30 01:00成績表。中学生が成績表を見せてくれるのは嬉しいことです。本当は見せるのが嫌な子もいるのかもしれませんが、私はそもそも成績が悪いからといって叱るとか全くありません。見せるというのは、自分のあり方を受け入れるきっかけだと思っているのです。普通、うちに通っていてちゃんと学んでたらそんなに大きく成績は落ちないですし、全体的な傾向としては上がってゆくので、落ちた時はそれはよほど対策を怠ったか、よほど苦手なことがあったかのいずれかであり、前者は自己解決すべきですし、後者は私も共有して対策をしてゆくべきところです。成績表は、それを判断するための指標なのであり、結果を評価するより、これからのあり方を考える道標なのです。1位になりたいですね。では、それは不可能なのでしょうか?本...
2021.10.22 01:00仕事算の攻略。6年生の算数は、中学入試だけでなく、中学、高校の学びに直接関連してくる重要なテーマが多くあります。仕事算は、中学生の方程式の領域では、比較的難しいものに分類され、教科書には載らず、問題集によっては掲載されていないものになります。今日は結構時間が余ったので、問題演習をたっぷりしました。これまで、速さと比の領域ではかなり苦戦してきましたが、それゆえ、ここにきて仕事算は生徒たちの中には簡単すぎるように映る子も多かったみたいです。さて、入試までにやる予定の単元はほとんど終わりました。11月からは過去問演習を中心に、入試対策が本格化してゆきます。あと2ヶ月あまり。残された期間はあとわずかです。
2021.10.22 01:00日数計算の方法。たとえば、10月15日から25日までは何日間あるでしょうか?答えは11日間です。小学生にこれを教える時、正確な個数計算の概念がないと、すぐに25-15で10日間と計算してしまいます。正確には、15日目は引いてはいけないので、25-14と計算するか、あるいは、25-15では15日目まで引いてしまうので、15日目を元に戻すために、25-15+1と計算をして、11日間を求めます。これはそもそも、小1の何番目、の考え方にまで遡ることになります。今10人の子どもが1列に並んでいるとして、前から3番目の子が後ろから何番目なのか求めるとします。当時は絵を描いて考えますが、これが3年生とか4年生になると、人数がより増えて抽象的になり、たとえば100人の子どもが1列に並...
2021.10.22 01:00展開、因数分解、和訳、英訳。中2は、展開、因数分解の領域が終わりました。来週から平方根を学んでゆきます。数学はどんなにゆっくり進めても、夏休みまでには全て終わってしまいます。復習も、小テストを使ってそつなくこなしてゆきます。さて、数学はいいとして、英語、理科、社会です。英語は特に伸ばしたいと思う子が多いようで、熱心にみんな取り組んでいます。その時に伝えているのは、可逆的な訳を心がけることです。意訳ではなく、英語から日本語に、日本語から英語に自由に戻せる、いわば、展開と因数分解の関係のように、それらを表裏一体のものとして、捉えられるような訳にすること。主語から始まり、動詞に終わるような訳を心がけることによって、文法を、法として認識できる力が強化されます。曖昧なものとしてではなく、確...
2021.10.21 01:00国語の記述のための公式的思考。国語も、形ある教科の一つです。問題形式は、主語を聞くもの、述語を聞くもの、修飾語を聞くもの、指示語の内容を聞くもの、理由を聞くもの、言い換えを聞くもの、要点を聞くもの、などなど、色々問題に形式はありますが、それらをいかに形あるものとしてとらえているかがポイントです。難易度が上がる4.5年生からは、接続語や接続助詞の関係、それらがない、文相互の関係、段落の要点、文全体の要点まで捉える必要が出てきますが、基本の解法に関しては公式的に処理できるものが大半です。国語は、読書量がものをいうという指導者もいますが、私は必ずしもそうではないと思っています。たしかに前提的な知識はあるにこしたことはありませんが、何より、問題種別ごとの基本解法を理解していることが大切なよ...
2021.10.21 01:00イオンで解決される中2化学。附属は、中2でイオンを習ったそうです。当時はそのことでブーブー言ってる子たちもいましたが、たしかに、中2の化学は割と覚えておけ、的な言い方をするしかない側面が多く、指導者もやりづらいところはあるのかな、とも思います。逆に、イオンを今指導してますが、それを習ったからこそ、逆に中2の内容に戻って、根拠を解説することもできます。たとえば、分子を作るとか作らないとか、そういった話。これ、意外と重要視しないで適当にやってる子は中2には多いんですが、ここが金属とかイオンとかの話に直接関連していることを知れば、あの時の内容は重要だったのだと再認することができます。イオンの単元は、是非、中2化学を同時進行で振り返りながら進めたい領域です。来週からは、電気分解や電池の仕...
2021.10.20 01:00英語書き取りの効能。中学生は、NEW HORIZONの教科書が内容強化、文法強化の両面から強くなったことを背景に、授業時の和訳、そして、和訳した内容を1日5文ずつ書き取り、覚えておきたい単語や表現事項の書き取り練習を毎日行い、週35文プラス単語、表現の練習を徹底させています。これを行うようになったのは、明らかに去年より準拠教材演習のパフォーマンスが1学期間に落ちていたことが背景です。2学期からはかなりその点が改善されて、去年同様にスムーズに進むようになりました。教科書というのは、分かっているようで実は分かっていないことが多く、細かな点への気づきが重要です。ことに英語は、文法的な差異に気づくことが重要であり、何度も触れながら、何度も再認して内面化してゆくプロセスが今まで以上...
2021.10.20 01:00地味なトレーニングに手を抜かない。6年生は、段々と成績の逆転現象が起こり始めています。それは、必然的なものです。自分はできると高を括る。ここまででいいやと高を括る。一方。もう一周やっておこう。最後にもう一回確認しておこう。こんな子もいます。これを、365日、730日、1095日と続くとどうなるでしょうか?差は、歴然たるものとなります。小学生の時に目立たなかった子でも、努力の仕方を理解し、必要な力をそこに注げる子は中学生で大成します。現に、今も中学生のトップグループははじめからダントツの子たちではありませんでしたから。この時期になると、もうその後の伸びを占うことができるようになります。習慣は、埋まりようのない差を凡人との間に生みます。凡人が突然頑張っても決して埋まらない溝を掘り続けてきた...
2021.10.19 01:00机と椅子の注文。新しい教室の準備を進めています。最もネックになっていましたのは、机と椅子の決定でした。まず、幅は150cm。これはマストでした。そして、引き出しがついていること。裏紙やルーズリーフをここにためておいて、生徒が自由に使えるようにするためです。そして、アジャスターがついていること。グラグラ揺れるたびに集中力が途切れるからです。角が丸いこと。一定数足をぶつけて痛がる子がいるからです。(私を含む)あとは、予算との相談でした。で、決まったのがこちらです。
2021.10.19 01:00応用問題から引き出す基本の必要性。基本ばかりさせることもあれば、基本は8割くらいにして、応用問題を先行することもあります。これは、素人にパソコンを教えるやり方に少し似てます。曖昧だった基本の方法をあれこれ色々やってく中で当然身についているべきテクニックだと考えるようになる、みたいな。思考のプロセスの中に必ず基本が入り込むように仕込むと、それを大切なものとして認識するようになって、かえって身につきがよくなるようなこともあります。この辺の塩梅は、指導者の力量によるところもあります。現に、速さがあれだけ曖昧だった6年生の学年は、一つもかけると割るを間違えなくなりましたし、時速から秒速の変換も、通過算を通して完璧になりました。速さの変換は、120で割る子も多いんです。しかし、今は「はい、変換し...
2021.10.16 01:00入選だと?読書感想文のコンクールの結果が出始めているようです。低学年の子が入選したとご報告をいただきました。私はとても嬉しかったのですが、あれほど素直な子どもの表現があふれた作品が入選というのは、いささか評価する人の目が曇っているとしかいいようがないほど悔しかったです。すみません、本当に悔しかったのです。一体何回推敲したか、一体何回書き直させたか。大人が代わりに書いて賞をとるケースもありますが、私は今回ほとんど手出しはせず、構造作りだけ手伝い、あとは子どもたちの表現をそのまま作文に載せながら、「もっといい表現はない?」「ここ、何回も同じこと言ってるからまとめてみようか?」と、何度も何度も、それは何度も何度も推敲を繰り返したのです。だからこそ、多少子どもっぽさも残...