2023.09.12 01:00いっぱい書かせるしかないかな。今回の小学生のテストを見るに、やはりダントツに4年国語の結果が香ばしいものだったなという所感です。普通に問題だけ解いてもらい続けても絶対点数は上がらないなと確信して、毎日文章を書いてもらうことにしようかと思っています。日記、文のまとめ、文を読んだ感想など、様々なテーマで週に5本ずつ。その代わり、読解の課題を減らそうかな、と。読む以前の問題な気がして。で、授業中の漢字テストや読解問題の最中に、ひたすらフィードバックを書いていこうかな、と。4年生くらいしか、こんな特殊なことをたくさんする暇がありません。この学年は特に、自分の言葉で自分の考えていることを表現することが苦手なように思いますが、これは能力ではなく技術です。半年も続ければ、20週×5=100本もの...
2020.09.10 01:00何を言うための例か?国語の読解問題における、設問の一例です。言いたいことと、その例にあたる部分を、つまり、抽象・具体の違いを識別できていなければ掴みにくい問題です。学校の授業もほとんどの場合、まずめあてがあり、問題の説明があり、まとめがあると思いますが、まさに抽象・具体・抽象の流れになっています。ですから、この話をするときは学校の授業を例に出すことがとても多いです。このタイプの問題は、分かりさえすれば他の問題よりとっかかりやすい問題なので、是非パターンを見抜いて解答してゆければと思います。
2019.09.18 01:00読み方指導の積み重ね。4年生たちに、国語の読解の指導をスタートして2回目です。一つ一つの文について、こんなふうに読む、この順で読む、と指導を行い続けています。これまで国語の成績が低かった子は、すごくなんとなくで、危うい解き方をしていたのかもしれないと実感します。今は、根拠のない解答は許していませんし、根拠の与え方も一人一人個別にも指導をしていっています。〜だから、〜。論理的思考の基本です。国語も深く思考し、最後には自分で解説を読みさえすれば全て理解してしまえるような基本をしっかり身につけましょう。そして、そのために最も大切なのは、助詞なのかもしれません。これについてはまた後日のブログで触れたいと思います。
2018.08.24 14:38国語読解について。何の教科を解くよりも、国語の教科を解いている時が、生徒たちが最も集中力を高めている時間となります。わざわざ国語の問題集を授業時に解くということはあまりこれまでもしてこなかったことだったのですが、今年はかなり国語にも時間を割いて取り組んでもらうようにしてきました。私はどうしてもこの国語の指導を今後もずっとやっていきたいと感じており、やりたい理科の指導も実現したいので、来年度から小学部5,6年生は週3制にしなければそれは実現できませんから、カリキュラムの変更を行うことになると思っております。しかし、それに見合う結果は必ず得られると確信しており、いいものを提案して親御さんにも生徒さんにもご満足をいただける時間としたいと思っています。私は都内でも国語を専任とし...
2018.05.21 14:27物語文の記述問題。小学5年生には今日はやや手厳しく。「君たち、記述問題全部空けてるけど、俺が答え言うまで待ってるつもりだったでしょう?先生は君たちがちゃんと書ききるまで答えは言いません。ただ、ノーヒントだと難しい問題がその中にあります。解答で気をつけるべきことや考え方は話しますから、それを元に必ず最後まで書きましょう。質問をしたって構いません。待っていては勉強にならないですから。」物語文の記述問題は、言い換えの要素が強く、抽象化したり短く言い換えたりする点で、言葉選びがポイントになってきます。小学生では特に、ボキャブラリー云々よりも、まずは”別の表現に置き換えても良いんだ”ということを経験的に理解させ、自分の言葉で説明を試みるというファーストステップが重要になるでしょう...
2018.05.21 14:11解答形式に気をつけよう。小学4年生の授業レポートです。説明的な文章を読んでいますと、「一文を抜き出しましょう。」「部分を抜き出しましょう。」という、書きぬき系の問題には大雑把にいうと二つの設問が存在します。特に「一文を抜き出しましょう。」の問題については、必ず該当する文の一番初めの言葉から、文の一番最後の”。”までを抜き出す必要があり、そういった解答形式について全体で共有をしていきました。こういう情報共有を行うようになったのは、内容が説明的な文章に入ったからというのが大きな理由の一つになっているでしょう。物語文では一文抜き出し系の問題は少ないですからね。そういう意味では独特の解答方法とも言えます。全体として文章は読めており、中心文も発見して読めていますので、ラストの解答形式に...
2018.04.07 14:26模試の国語の読解に際して。記号問題の精度が悪すぎる、というのが今回の小学模試を受けて考えたことでした。模試を受けている最中に一体どこを見てどう考えているのか、ということを見ながら考えていましたが、最後の最後で選択肢を決めるときに、本文を見る回数が少なすぎるのです。「これかな?これっぽい!」という心の声が聞こえてきそうなくらいの選択肢の選びっぷりでした。後になって「ここに書いてあるじゃん」という指導をしてもほとんど意味はなく、問題を解く前にちゃんと指示を何かしら出して”このような方法で考えるべき”という指針が内面化されるまでもっと指導を必要とするだろうという反省点がありました。読めていないから得点できていないのでなく、明らかに最後の詰めの方法・技術が指導しきれていないという指導者...
2017.10.17 15:10子どもが苦手な音訓。国語科の文法指導の際に苦労するものの一つに、漢字の音訓の指導があります。何が音読みで、何が訓読みなのか分からないー今日の課題提出状況を見ても、やはり音訓の問題の間違いが多く、以前授業はしましたが、依然として苦労しているということが分かりました。原則的なところを超えてしまうと難しいのですが、比較的汎用性の高い、子どもにも捉えやすい範囲で識別方法を説明するときには、次のようにします。原則1「ンと、小さいヤユヨが入る漢字は音読み」これは間違いなく音読みなので、本などよく間違う訓読みにしてしまいそうな字を間違いなく音読みであると考えさせることができます。原則2「一個しか読み方がない漢字は音読み」漢字は外国から入ってますので初期設定が音読みである確率が非常に高い...
2017.09.04 15:08解き方の作法|小4国語問題を解く時のひとつひとつの作法について、小学4年生の生徒さんと一緒に確認をしました。国語の設問というのは、文章をスムーズに読み、内容を理解していくのにふさわしい作りになっています。だから、設問を意識しながら読むと、上手に読めるようになっていきます。適当に問題を並べていない、本当によくできた問題でしたらね。算数の文章題のように、誘導的な設問が国語の中にも存在しています。ですから、できるだけ良い問題のセットがある問題集を選択し、先に設問を読んで考えることの価値を高めていくことがとても大切です。設問と、一緒にあるきながら文章を考えるのです。そして、解き方の作法についても、選択肢の消去をしっかりと行い、記述式問題についても、不要な文言の削除の仕方とか語尾の書...
2017.08.06 15:13見えにくいものを見る力@中2国語徹底的に国文法に取り組むは、数学大好き軍団、国語が微妙な中学2年生たちです。国語の点数が微妙に安定せず、しかも、英語についてもなんだか安定しないこの子たちの根本的な理解の間隙を探ってゆくために国文法の指導をし続けてきましたが、穴が見つかる見つかる・・ある単語を1単語と認識していないから、記述で余計な改変を加えて減点をされたり、文の要素を正確に分かっていないから、記述において余計な部分を書いて減点されたり、書かなければならないところを書かずに減点されたり。彼らの文章には文法的な理論がほとんど伴ってはいなかったのです。本当に国語を理解している人間には、一体何を書けば良いのかということが、感覚的に出なく、理論的に分かるものです。彼らは、要点は掴めるが、ことご...
2017.07.24 14:47国語に理屈を@中1国語夏休みは、中1は国語の読解指導も丁寧に。ー「この量は8分で。」結果的に15分かかってしまい、生徒は苦笑いしていましたが、おそらくは理由が絞りきれずに迷いが出てしまったことが起因していると思われます。だから、解答について、なぜそのような解答になるのかということを1から10まで徹底的に理論づけて説明を実施します。ー「この問題を解くときに、最初に何を考えた?」yはxに比例し・・・から、y=axやy/x=aがすぐに浮かんでくるのと同じように、国語においても問題を読んだ時点でまず考えなければならないものというのは共通しています。ー「時間をかけて全問正答は素晴らしいが、まだ理屈が足りない。解き慣れてもいない。迷いがあるから、時間もかかる。更に言えば、君が15分かか...
2017.07.07 15:00並立の関係@中3国語記述指導の基礎について学習をスタートし、2週目に入りました。今回は文の連接関係を記述に運用していく入り口の指導を。ー「記述をしてゆく時一体どんな要素が必要なのか、これまで感覚的にやってきたことをしっかり理論的に捉えて、明確な意図で書けるようになろう。」今日のメインテーマは並立。長い文を短くまとめようとする時、並立の関係の見落としが時折見られます。つまり、並立の関係にある連接した文について、後半のみである程度の字数が埋まってしまう場合、後半のみを記述し、残った字数をだらだらとした文で埋めてしまうようなケースです。並立した文は、前者も後者も同じレベルで文として重要な要素をなしているから、それらは抽象化するか、不要な要素を削ぎ落として両方とも記述に組み込むか...