2024.07.07 01:18数学の解法は一通りではない。高校3年生や1年生と、数学談義をしていました。「これが分かりません。」大分研究している問題があったようですが、どうしてもしっくりこないようで。y=sinθ^2-ksinθ+1/4(0<θ<π)について、解が4つ、3つ、2つある時のそれぞれのkの範囲を求める問題で苦戦していたようでした。解説は、sinθ=tとし、y=t^2-kt+1/4として、さらにy=t^2+1/4y=ktと分解して定義域の範囲で交点数を考える解法が紹介されていました。しかし、例えば解が4つの時、どうしても判別式(D>0)で解きたいのに、なぜ判別式だけではダメなのか?という質問でした。結論からいうとダメなのではなく、二次関数の軸の位置や(まあこの場合は切片1/4なので...
2024.06.20 01:00定期テスト前夜。一際緊張しているであろう、中3生のうちの1人。春休みから、ほぼ毎日欠かさず塾に来始め、段々と長時間学習の意義を理解し始め、日に4-5時間は軽くやれるようになりました。精神的にもとても成熟し、覚える学習、処理する学習、理解する学習、しっかり区分し、自分なりに考えた後に質問をぶつけてくるなど、以前には見られない学習がしっかり確立しました。今日なんか、人にもともと一番苦手だった数学を教えていましたからね。笑その時に思ったと思うんです。「教えるのって難しいな」と。私もしばらく静観したのち、アドバイスをしました。「今教えた内容のどこに相手の子の理解が追いついてないところがあったかを考えると、きっとここが分かってないから今の話が伝わらなかったんだと私は思います」そ...
2024.06.18 01:00月曜日学習会。毎週月曜日に、16時から20時の間で月曜日学習会というのを行っています。参加は自由。勉強が苦手、やり方がわからない、課題で分からないことがある、そういったお子さんを対象に、無料で実施をしており、集団指導に個別指導を無料でくっつけたような講座となっています。今日は、中学生2名と、小学生4名が参加してました。ヤバそうな子には「来てね」とだけ言います。無理は言いませんし、それで来なかったとしても、機を見て「来てみない?」と何度も声かけはします。私も無料で動く以上、生徒の意思もやる気もなければ疲労するだけでメリットがありませんから。指導というのは相互作用であり、特にこういった無料での個別指導というのは、私自身相手に求めるものも大きいです。この時間では、勉強のや...
2024.05.30 01:00学習の組み立て。勉強が上手いなと思う子には、常に何か行動を起こす時に意図的に行動します。自分が苦手なことに熱心になるのはいいのですが、基本的に、学習が上手い子は最優先に日常的なルーティンがあり、処理するタスク意識があり、その後の余剰に、可能な限りの未解決問題に取り組む計画性があります。結局、苦手なことは時間がかかるのは当たり前のことなのですが、そればかりやって得意なことまで曖昧になるのはよくあることです。これが、学習時間が足りない、ということです。いつもやること、やらなければならないこと、自分がやるべきこと、それらを意識して万全にしてゆくには、しかるべき時間が必要です。一律、問題を解いて適当に処理して終わり、という学習がいかに不能に終わるか、ということが分かるかと思い...
2024.05.26 01:00問う大切さ。英語学習について中3にアドバイスをしました。この学年の英単語習得率は飛躍的にこの2ヶ月で向上し、早々とテストがあった成穎の子たちは、通塾以来初の空前の基本テストの単語領域の高得点を叩き出し、自信に繋げていたようです。単語テストの仕組みは、今の形がピッタリきているようなので、そのままやるとして、次のステップは長文読解です。
2024.05.24 01:00指導者が扱い易い人間。こんなことが書かれた論説を中2は読んでいました。これが解けたか、というより、これをどう考えたか、の方がよっぽど価値があるかもしれないなあと思いました。指導者が指導を容易にするには、タスクを増やしまくること。そうすると、没個性的な従順な学び手が増える、と。私は、ほとんど同意しました。子どもを忙しくすることにより、一定の成果は上がりますが、それ以上にはならず、不思議と面白い子は育ちません。では、課題を全く出さなければどうなるか?それはそれで、没個性的な子に育ってしまいます。忙しく「させる」というところに論点があり、主体性、興味関心、など、今回の論説ではそのようなことをイマジネーションという概念で表現していましたが、要は自分で考えて学ぶ学習者が結局最後には伸...
2024.05.21 01:00塾のエース。成績だけが良い子を、私はそう呼びません。変化がぶっ飛んでいる、常に楽しんで努力を怠らない、そのような子をエースと呼びたいです。さて、私の考える、私の選ぶエースを数人ピックアップします。まず、小6の子。1人だけ、桁違いの運動量で勉強しています。学習ノートは1ヶ月で3冊目に突入しており、すごい速度で勉強しています。5年次までは心配するほど算数が苦手でしたが、もう、早い早い。日々これ勉強と言わんばかりに猛烈なスピードで算数を習得しまくっています。速さ、というのは実はそれだけでも武器になるのですが、これは努力した子にしか身につかないもの。そこに最近は、理解しようと解説やノートを見直す習慣までしっかり伴い、さらにこの子は化けてゆくとおもいます。小学生では圧倒的に...
2024.05.19 01:00情報の受け取り方の差。中3を見ながら、それぞれの子の授業をする時の情報の受け取り方、姿勢に差があることが分かります。反応が良い、メモを残す、なぜなのかを考える仕草がある、など、主体的に指導を受けようという姿勢がきちんとあるのはそれなりに努力して、その単元を身につけようとしてきた子です。授業は、基本的に学校と被らないように、学校の指導の根底にあるバックグラウンドを話すように指導をします。本当はよくわかってなかったんだ、もう少しやり直さないと、という気づきを与えるための指導です。決してその場で完結させようとする指導ではありません。本当はこんなことに疑問を持つべきなのだ、スルーしてはいけないのはこんな観点なのだ、と理解してゆくことで、日常学習を豊かにするために、話をしてゆくのです...
2024.05.17 01:00満点とそれ以外との差。特に中学生については、なかなか満点がとりづらくなってきますが、それでも小学生の時のように満点をとれると嬉しくなるものです。今回、中3の子が学校で行われた歴史のテストで満点をとれました!と報告をしてくれました。昨年までとは見違える努力で、平日は17時ごろから教室に姿を現し、22時までほぼぶっ通しで勉強しています。家も自転車で20分ほどかかるのですが、毎日通っては5時間ほどぶっ通します。中3でここまで今の時期からやっていた子は今までに例を見ません。帰宅時間が遅くなるので心配しながらいつも「気をつけて帰って下さいね」と送り出しています。満点、というのは、並大抵の努力、理解ではなかなか到達し得ません。8割9割で「惜しかったね」なんて言っている次元とは別格の努力...
2024.04.27 01:00自分ごと、と捉える意識。小中学生共に、学習のボルテージが上がってきている子が散見されるようになってきました。ノートを毎回チェックしますが、そのノートはそのままその子の内面の状況を反映します。日々どういう意識でいるのか、丸裸になります。課題を課し、課題をチェックするだけでは分からなかったことが、新しいシステムを導入してからわかるようになり、ああ、だから伸びてなかったのか、と分かるようになったことは、私にとってかなりのメリットでした。学習には、意欲関心、主体性、内容や回数など、いろんな側面から評価することができますが、やはり回数はその中でも重要な位置を占めます。分かりきっていても高速回転させる演習を回せることが第一歩目、分からないことを時間をかけて理解してゆくことが、二歩目です。...
2024.04.23 01:00手間はかかるけれど。自主学習的な要素を増やしてから1週間が経過しました。小学生は学習量がきちんと増え、きちんと身につけたい、という気持ちと動きが連動し始めています。まだシステムにのっかりきっていない子もいますが、今週までしっかりと説明を重ねながら学習量をさらに増やしてゆきます。できるようになるのは楽しいこと。時間の投資は、正しく行えば結果に反映されやすく、モチベーションも上がります。中学生も、普段の学習にわずかながら学習を追加で乗せられるようになってきましたが、まだ倍以上増やせそうなので、授業終わり間際に個別にアドバイスを行い、三日後までの計画を一緒に立ててゆきます。はっきり言って手間は倍に増えましたが、学習量はおそらく5月以降で3倍くらいには増えてくるでしょう。増えない...
2024.04.21 01:00努力の成果を試す演習。中3は、国語、英語から。英語は、単語や和訳の成立状況を見て、個々に何をすべきかを変えて変則的に指導をしています。しっかり単語習得や和訳に励んでくれた子は、とてもスムーズに演習が進んでいます。以前は、単語のところはどうやってもほとんど書けていなかったのに、今日はとてもすらすら解いてました。自身が続けてきた努力がしっかり演習に反映され、嬉しかったのではないかな、と。正しい努力は、正しい結果をいつも導きます。正しい努力は、習得にかかる時間をどんどん減らしてゆきます。どこかでしっかり頑張っておくと、その分の見返りを必ず得られます。中3の子のほとんどは、努力の本当の意味での価値を受け取り切れていない子がほとんどです。今年一年で、それをしっかり受け取れる器を育成し...