2017.03.29 14:36指示されたルールを守る力。 先生の指示だけでなく、問題の解答形式や解答方法など、勉強をしている時には必ずと言っていいほど守ったほうがいいルールがあります。それを勝手にショートカットしようとすると、どこかでボロが出てしまうこともしばしばであり、それを何とかするためには、小さなことからルールを作って守らせてみるということから、それが始まるのかもしれません。 例えば、「授業前に必要な道具を綺麗に机の上に整えておくこと」とか、「授業前に鉛筆を全て研いで整えておくこと」とか、「帰るときは椅子を整えて帰ること」とかね。細かいルールを片っ端から羅列した時に、子どもたちが一体どれくらいのことを達成するのかを見てみると一目瞭然であり、日頃からこうやる、こうやる、次はこうやる・・・と、段取りを...
2017.03.28 16:46すごいパパとその娘さん。 私が8日間悩んだ末に解いた問題を、生徒のパパは40分で解いてしまったそうで、生徒からそんな報告を受けました。附属の新中2、新中3トップの子も解けず、致遠館の新中2の数学が得意なグループも解けず、生徒の知り合いの界隈でかなり賑わっていた問題でしたが、まさか40分で解いてしまうとは。しかも、私とは異なる別解であり、その解答痕を見せてもらいましたが、実に鮮やかでした。さすがは理系の大学の先生といったところで、あ〜、こういう補助線もありか・・・と考えさせられました。 私はその問題に対して補助線として円を作図して、直径利用からの二等辺三角形の発見という方針で解いたのですが、パパはある点から真下に線分を引いて合同証明をした後に求めており、これもいいな〜とその鮮...
2017.03.28 15:35バイブル。 リーサル・ウエポンを使用して数学を学んでいた生徒の一人が高等部に残って学習をしています。春休みも学校の数学の課題をしにきたりしてくれております。が、その数学の課題が難しくてですね。展開と因数分解のところまでですけど、高校内容を含んでいて、しかもなんか妙に難しいんですよね。その部分だけレベル設定を誤っているとしか思えません。しかも、解答は”写す人がいるから”と学校で回収されており、解いた問題が正答しているのかいないのかも確認できず、問題集の端から端までちゃんとできているのかすぐに検証したい子にとっては大問題なのですよね。 まあそれはいいとして。 彼は現在数学は白チャートを使って学習をしています。高校から配布された問題集は大いに高校内容を含んでおり、...
2017.03.28 14:53助詞に注意する国語読解。 記述で減点される一例として、並立の関係の見落としがあります。 「・・・。また、・・・。」 「・・・も・・・も」 「・・・や・・・」 みたいなやつです。特に後二者の、助詞を含む文章の記述においては、並立している文の前半だけで字数の7割くらいが埋まってしまう場合があるため、前半だけ書いてあとはダラダラ字数を伸ばすとか、そういう解答の不備が結構見られるということに気づきます。 並立の関係というのは、その前半部分も後半部分も同等の価値があるとみなされ、両者とも必要な要素として説明されています。ゆえに、記述でこの助詞や接続詞が見られる場合は、必ず前半後半の両者を説明に含めるように抽象化しなければなりません。これも、解答方法を明確に技術として心得ておかなけ...
2017.03.27 16:02意味を理解するプロセスとしての指導。 新5年生の春講座は、国文法と算数の計算講座。割と長い時間を取っているのに、やる内容がこれだけということもかなり目的を絞った講座でした。 国文法は、主語・述語・修飾語の完全理解と習得を目指しました。今日は特に、述語とは何かという定義の話と、述語の分類の講座がメインでした。述語には、体言+助動詞のパターンと、用言(+助動詞)のパターンが存在します。体言はすぐに分かるのですが、用言は3パターンあり、一つ一つ具体例をあげ、発問をしながら深めていきました。 「人間は、”起きる”と”寝る”の間にどんな動詞を使うような生活を送っているだろうか?例えば、”起きる・食べる・寝る”だけで人間の生活は説明できるだろうか?」 「”呼吸する”もあるし、”見る”もあるし”噛...
2017.03.27 14:52ひと皮むけた、新中1・新高1。 新中1の予習講座も大詰めにさしかかっています。正負の数の計算は一通り終えて、あとは練習問題、実力問題を再度解いておきたいところだけど概ね完成しました。どの学年もそうですが、学年のスタートアップの計算の領域は、絶対に反復学習を怠ることができません。ここでの出来が結構1年間を占いますので、是非ともできると思っていても、より速く、より正確に、式を何度も縦に並べて、1行1行に意味を持たせながら、精密な計算を心がけてほしいものです。計算のショートカットは、間の計算を頭の中で考えるということによって求めるものでなく、工夫によって求めるものです。だから、途中式を書かないということはただの怠惰であり、それによって高い能力があるという判断には全くなりません。正答しない...
2017.03.20 15:18鶏口牛後。 この故事成語を批判する人もいるかもしれませんが、自分はそんなに批判的には見ていません。最終的に自身の手元から離して、自分の力で事をなして貰おうと考えるにおいて、精神が未熟な場合であったり、何が何でも下克上という精神がなかったりする場合、おおよそ鶏口牛後の故事成語のように、生徒の進路指導を促す場合があります。 私は、しがない田舎の中学校に進学し、学年トップ3を争うメンバーに与していました。中学受験は塾の先生の意向によって行わず(まさに鶏口牛後の進路指導)、学校でトップクラスであるという時期を3年間経験しました(井の中の蛙です)。私には、勉強が好きという以外のモチベーションがなく、それで負けては折れるという精神的未熟さによる判断だったと思いますが、英断...
2017.03.18 14:06理科実験「虹をつかまえよう!」 本日の理科実験は分光器制作。今日も楽しく実験することができました。夕方からは雨模様でしたが、午前中は光がさすタイミングが何回もあり、しっかり観察することができました。 今日も1年生の子にご参加いただいていましたが、私が切る作業などをお手伝いして一番に完成しまして、すぐに塾の外へ飛び出してじーっと虹色を観察していました。それからも、また一人で飛び出していっては眺めて戻って来て、「あれ?いない?」と思ったらもう扉の前にいて、分光器越しに光を眺めているのでした。こんなに楽しんでくれると、企画した私も嬉しいです笑。 子どもたちに、虹は何色に見えたのでしょうか? そのあと午後の小学生の授業では、「日本人は、虹が7色だと知っているから、7色に見えるんだ。」...
2017.03.17 14:42春休みの講座:新小5編 小学5年生の春講座は全3回。国文法でいう文節指導と、算数でいうと計算の内容を中心に行います。算数は普通の授業をします、小数のかけ算割り算を中心に。 故に国語の方がメインになってきますでしょうか。 文の切れ目を捉えられないということは、意味の切れ目が明確に分けられていないということ。実際主語と述語の基礎なんていうのは小学1年生くらいからポツリポツリと問題集にも登場しており、小2でも、小3でも、ハッキリとそうは書かれませんが、必要なこととして学習をしていく内容となります。 私はハッキリ言って、国文法すらできてもいないのに国語の何が分かっているのか、国文法をないがしろにしても点数は取れるという考え方には疑問を持っています。英語だって英文法を学び取ること...
2017.03.16 15:23学習に対する所感。 中学生において、元の成績が振るわず、しかしながら大きく伸びる子はこれまで何人も見てきましたが、そういう生徒はもれなく、学校の教材では難しすぎたけど、塾とか市販の薄い教材を周回する中で一旦”できた”の実感を持ち、”これは分かる、これは分からない、だから次はこれを何とかする”という流れができました。この感覚の有無が全てです。 上位の子は、たまにこれを”分かったこと”にできます。覚えるという技術に長けているからです。しかし、将来的にむしろそれが負債になることが多く、だからこそしっかり指導者が真を問い、議論してあげることが生徒の実力を確かなものにする側面もあります。 だから、難しいのはむしろ上位層でも中の上程度でゆらゆらと飛行している生徒かもしれません。...
2017.03.16 13:55合格発表 後日談・・・ 公立入試の合格発表のあった翌日、私は38度超の熱にうなされ、授業もボーッとしながらやっていました。毎年来るアレルギーもあると思いますが、おそらくは緊張が解けて、ということもあったのかもしれません、14日夜中に発症し15日に至るまでずっと体調不良でして^^;嘔吐も止まらず、ひどい状態でした。 何か大きな事が終わるたびに熱がガ〜ンと上がるのは実は結構幼い時から変わらず。昨日は早めに床についたのでしっかり休め、逆にいつもより早く寝てしまったので午前3時に目が覚めてウロウロし始めるという元気さを発揮しており、もうご心配には及ばない状態になりました^^ もっとメンタルムキムキになりたいものです・・・。
2017.03.14 15:30パーリーピーポーの彼の受験、終結。 受験二日前。彼は日曜勉強会に遅刻して来ました。「俺さ・・・やっと分かったよ。なぜ君が学校の先生から評価されず、イライラされる対象になっているのか。それは、君がどう理屈をこねようと関係のないことだ。人が君のために時間を使うことに対し、君がその時間を大切にしようという意識が働いてないからだよ。自分の都合でいつも考えているから、人から評価されない。自分の考え方を持つことと、自分の都合で人の想いをないがしろにするということは別の次元の話だ。君は2週間もくだらない理由で俺が君に対して必要なことをやってあげたいという気持ちをないがしろにした。だから、俺は怒っている。1度目は目をつぶっても、2度目はない。少なくとも、これから君はそのままではずっと損をすることになる...