バイブル。

 リーサル・ウエポンを使用して数学を学んでいた生徒の一人が高等部に残って学習をしています。春休みも学校の数学の課題をしにきたりしてくれております。が、その数学の課題が難しくてですね。展開と因数分解のところまでですけど、高校内容を含んでいて、しかもなんか妙に難しいんですよね。その部分だけレベル設定を誤っているとしか思えません。しかも、解答は”写す人がいるから”と学校で回収されており、解いた問題が正答しているのかいないのかも確認できず、問題集の端から端までちゃんとできているのかすぐに検証したい子にとっては大問題なのですよね。

 

 まあそれはいいとして。

 

 彼は現在数学は白チャートを使って学習をしています。高校から配布された問題集は大いに高校内容を含んでおり、解けない問題があるたびに色々言うんですよ。難しすぎるとか。できないとか。だから私は言いました。

 

 「君にもたせたその分厚いやつ、なんのために渡したと思ってるの?それは解き方のほとんど全てが載っていて、君はその書を手に取ればあらゆる問題の解法を検索できる。それは君の”バイブル”なんだよ。リーサル・ウエポンが君にとっての武器だったとしたら、白チャートは君が彷徨った時にいつも帰ってくる場所さ。”バイブル”。いいネーミングじゃね?ピッタリ。俺、ネーミングセンスは抜群だと思うよ。そいつ、大切にしてやりなよ。」

 

 たまたま色も白かったから、今回私は白チャートを”バイブル”と名付けました。何か分からないとか言い始めたら私はすぐに「”バイブル”。」と号令をかけます。青チャート以上のレベルの問題は、高校3年になってからさせます。とにかく高校2年生までの数1A2Bまでは徹底して白を隅から隅までやらせて、文字面だけでなく本質的な意味でこれを彼のバイブルへと育て上げる予定でいます。

 

 もうこの際問題集に全部名前つけたろうかと思ってるほどです。それくらい一冊を可愛がってやるから実力もつきますしね。

 


kojinkai

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