2023.11.23 01:00研究心。成績が伸びるか以前に、勉強を研究として捉えているかどうかがとても大切だと感じています。やって、提出したら褒められるのは学校社会だけであり、与えられたものへのクオリティを上げてゆく、与えていないものまで研究してくる、この習性が身につくかどうかが、中学生の学習を決定づける要素の一つになると思います。私は、決して毎週楽しくやりたいわけではありません。いつも変化を見据えていますし、その手段として、できうる限り良いところを見つけて褒めてあげたいと思っています。締めるところは締めますけどね。毎日好きな教科を研究する、のめり込んで理解を楽しむ、そんな日々を送れるようになる子が1人でも多く出てくればいいなと思っています。揺るぎない自信を持てる教科が出てくると、他の教科...
2023.11.23 01:00本当に素直な子。虹プロジェクト2で、「伸びないのは、心の問題か、方法の問題か」という言葉がありました。先日、弘学館の過去問で、自己物語の再構築に関する論説をみんなで読みました。あれこれ都合の良い理屈をつけながら自分を肯定するストーリーを説明する論説でしたが、それが不可能になった時に人はどうするのか?と。人は、自分の尊厳を守ろうと必死に頑固になり、理論武装するような者もいますが、はっきり言って他者から見たらそのように守ろうとする尊厳はちっぽけなもので、早々に自分を変えられる人の方が逆に自己の再構築が上手くなり、高い次元のアイデンティティを持っているように思います。要は、自己物語の非を、メタ的に捉え、客観的に認識し、言語化して改善できる、変化に富んだ人間は、成長スピードが...
2023.11.21 01:00自習室開講間近。基本的にオープンスペースで自習もさせてきましたが、満を侍して、個別ブース付きの自習室を用意する運びとなりました。上記のようなブースを計15ほど、対面式の質問デスクを6席ほど、合計20席以上の自習室を開講いたします。今から3週後には使えるようになります。今までは、こういった自習ブースには否定的な気持ちもありました。勉強しない子は、結局こんな場を用意したところで変わりませんし、家での勉強量が増えなければ成績は伸びないと確信していたからです。今回こういう場を作ろうと思ったきっかけは、そんなに大した動機でもありません。めっちゃやる気がある子が、つまり、これまでこういう場を必要と感じていなかった子たちが、すっごい集中できる場所を特別に設けたらなにが変わるかな?と...
2023.11.18 01:00空間図形の完成に向けて。中3は、ほとんどの学校で定期試験の最終を迎え、本日から空間図形の仕上げに取り掛かり始めました。弘学館、県外私立、高専の受験組が今年は比較的多いため、空間図形にも手を抜かずに指導を進めてゆきます。空間図形は、究極、断面の話を加えた平面図形領域だとも高校入試においては言い換えることもでき、平面幾何を進化させる上でも重要だと考えられます。最終局面に近付いていますが、結局、ムラの出やすい数学はどんなに今得意だと思っていてもそれなりの時間を傾斜し続けて、問いの振り回しに耐える力をつけさせなければいけません。今年の中学3年は、残りの期間はほとんど、数学、理科に時間を割くことになるかと思います。実践練習を組み立てまくり、多様な問題に触れ続けながら基礎問題の演習を並行...
2023.11.18 01:00高度経済成長と地理。本日5年生は、算数にかなり時間を傾斜したので、地理は半分で来週に持ち越し。遅れた分は冬休みで調整をします。地理は、改めて、高度経済成長とは何だったのか?ということから話をスタートし、そこからなぜ公害が起こったのか?という点に結びつけ、特に海洋汚染が酷かった地域の地理的な共通点についても学びました。地図を見て類推ができる力を身につける、というのが小学地理の目標であり、本格的に知識を上積みしてゆくのは中学からでもよいと考えています。しかし、中学地理から初めて本格的な地理を学ぶ子には、思考する地理、が備わりにくく、言い方を極端にすれば、本当思考が浅い理解の仕方しか出来ずに覚えてしまう子がかなり多くて、伸びるのに時間がかかるのです。なぜなのか?と、いちいち問う...
2023.11.17 01:00過去問満点。6年生は、市内の学校の過去問をやりましたが、今日始めて満点を見ました。令和4年度です。過去問演習にも段々慣れてきて、初見の問題にも対応力がつき始めてます。これから1月半から2ヶ月、過去問を解きまくります。しっかり復習を重ねて、実力を高めてゆけたらいいなと思います。
2023.11.17 01:00少しずつ残しながら重ねる。勉強するときには、「今日完璧にしよう!」ということを考えすぎる必要はなく、むしろ、分からなくて残したところを明日に回してゆくような、ロングスパンの計画ができるようになったほうがいいと思います。完璧にするのもよいのですが、結局、たとえば完璧にしようとして、1日に1教科だけやろうとします。すると、他の教科に触れる時間がなく、他の教科の学習の連続性が失われる子が出てきます。人の記憶は曖昧なもので、普通忘れるようにできてますが、思い出す過程が多いほど、記憶の定着は強くなります。従って、1日1教科を完璧にするのではなく、1日に複数教科を70%くらいの理解で回し続け、残りは翌日に回しながら継続的にやり続けた方が結果的にはいいパフォーマンスが上がってきますし、効率的...
2023.11.17 01:00メモしない4年に向けて。4年と周期算してましたが、できない、分からないのに図による整理もしない、頭でなんとかやろうとするので「図を描いてください」と何度言ったことか、、、しかしそれでも図を描かない。メモを見てましたが、まあ、家で解き直せばできない問題が出てくるかなと思い、板書したものを載せておきます。来週小テストも怪しいだろうな、と不安視しています。素直にメモする子もいますが、頑なに書かない子もいましたね。その頑なさがなくなれば、またすっと伸びるのでしょうけど、まだまだ時間がかかりそうです。来年の本科に入る頃までには、きちんと整理するようになればいいなと思っていますが。
2023.11.15 01:00書く力を技術に変える。質問に対応する答えを書ける、というのは、実は社会生活において最も重要なスキルの一つかもしれませんね。国語をそういうものだと捉えると、国語ができないだけでかなり不自由をするか、あるいは、相手に伝わってない、聞きたいことに答えられていないということに気付かないまま意思疎通が中途半端になるか、まあ、色々問題は考えられますが、普通の国語力はつけておきたいところ。まずは、自分の気持ちを正確に表現しようとする言葉を探せることが大切ですが、その後に必要なのは、相手の想いや考えを汲み取って代弁できる力が身につくことです。人は社会的な動物ですし、対面でなくとも、文を介して人となりを解釈しようとする唯一の生き物であると言えます。そういう意味では、子どもに質問する、あるいは...
2023.11.15 01:00赤い下敷と公立定期対策。公立生の英数の定期テスト前の基礎反復について、中2、中1には「赤い下敷活用してね。」と声をかけ続けてます。英語と数学、何したらいいですか?とか聞いてくるので、「え?」と思い、問題集の使い方を教えました。(ちなみに、問題集の目次ページのあたりに書いてあることをそのまま説明しています。)なんのために解答冊子がオレンジで書かれているか?「赤シートで隠して何度も解けます。」と書いてあります。以前にも何度か教えてますが、新しく通い始めた子たちは、その当時はまだ本気でやっておらず、その言葉が上の空だったのだな、と。今になって、やや本気になり始めて何をしたらいいだろうかと考え始めたのですが、改めて説明をして、はじめてその価値が分かったみたいです。さて、勉強に関してで...
2023.11.15 01:00過去問対策スタート。6年は国算共に必要事項を終え、本格的に過去問対策が始まりました。本日は成穎の令和5年から。出し惜しみはしません。最新のものから解かせます。何から解こうと別に大差はないからです。(強いて言えば、順序は実は結構考えています。習ったことが役立つ順に扱っています。)うちは、成穎を受けるから成穎だけ、とか清和を受けるから清和だけ、とか、弘学館を受けるから弘学館だけ、とか、そういう対策の仕方はしません。役立つものはなんでも使いますし、県外のものも使うことは多いです。解かせておきたい問題はいっぱいあり、子どもにも、折角の中学受験なのだから多様な演習経験をさせたいですからね。近年はしかし、最終は大濠を使うことが多いです。なんか好きなんですよね、テクニックではなく、手を...
2023.11.11 01:00内容に向き合うと出てくる疑問。さらっと流して答えを暗記するような浅い勉強をしていると絶対出てこない質問が出始めてきて、中3の学びもボルテージが上がってきています。「絶対に合格したい。」実力がやや不足する何人か心配する子がいました。段階的に目標を設けて、「このタイミングでここまで、このタイミングでここまで、そして、このタイミングでここまで伸びてなければ第一志望は受けてはいけない、絶対に落ちるから。受験は、直前の追い込みによるチャレンジではなく、当然実力的に圧倒的に合格ラインを上回って受からなければ、合格後も大した成果は出せない。合格するかではなく、もう受験前に勝負は決まっている。合格は副産物でしかない。」といつもお話ししています。ギリギリまで頑張れ、ではなく、その前段階で安全だという...