模試の結果や普段の授業の演習の中で
算数が苦手かもしれないと思っているのでしょう。
ある生徒がこんな質問をして来ました。
「私って文系なんでしょうか?」
その子が将来なりたいものっていうのは、
普段の発言から漠然とはわかっているのですが、
それはおそらくは理系の学習をしなければ
なれないようなお仕事です。
ですから、その子は私にそんなことを
聞いてきたのではないかと直感的に思いました。
ー「なぜそう思うの?」
私は生徒に対してすぐに答えを言うことは
なかなかしません。真面目に質問をされるときは
特にそうです。
生徒が言うには、今全然算数ができないから、
ということなのですが、私は切り返しました。
「算数を毎日やってみてから考えたら?
絶対毎日やっていないでしょ?
気合いとか根性の話をしているんじゃないよ。
本来、”苦手”っていう人は、十分な時間それに
向き合っていないことが結構多いということだ。
君はじゃあ、算数をできるようにするために、
宿題以外の時間でどれくらい時間をかけた?
分からないこの問題を分かりたいと思って、考えて、考えて、
一体何問を自分でできるようになって、喜びを感じた?
それが、苦手と言って諦めるか、好きになって
自分のものにしていけるかの決定的な違いだと思うよ。」
本当は、そういう習慣とともに、強烈なまでの
モチベーションがあると最高なのです。
偏差値だけ見れば、面白いくらいに偏って文系なのですが、
これからこの子が気持ちや意志をどうコントロールして
どう変化していくのかに興味の湧いた日でした。
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