今日は、江戸の改革期をテーマに
指導をしました。
主にピックアップしたのは、
徳川吉宗と、田沼意次。
吉宗は、紀伊御三家。
将軍家直系が途絶えてから
任命された将軍。
日本に蘭学をはじめとした
西欧の書物を輸入可能にして
日本文化を発展させた立役者でもあり、
農業政策によって経済の復興を
行った人物でもあります。
そして、田沼意次。
賄賂政治で話題の彼ですが、
基本的には流通経済や
土地開発、貿易によって
利益を上げようとし、
経済の中心を江戸に移した
立役者でもあり、後に
江戸に化政文化が育つ
きっかけを作った人物の一人。
彼の失脚は
自然災害および、松平の派閥の
策謀によるものだとすら
語られます。
一方の松平政権は
緊縮を重ねるばかりで
民衆の期待に応えられない
つまらないものでした。
この辺のストーリーは、
教科書には書いてありますが、
いずれも太字部分ではなく、
中学生は見落としがちです。
歴史は、ストーリーこそが大切であり、
骨格がしっかりしていなければ
単なる暗記に終始します。
どんな人なんだろう?
何を狙っていたのだろう?
何を成し遂げたのだろう?
どう評価されたのだろう?
具に読み込んでみると
深い知見を得ることができます。
彼らについて、
単に「米将軍」「賄賂の人」なんて
語るのは、ただの偏見です。
多角的にものを見る視点が、
歴史を学ぶことで養われます。
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