段々と月曜学習会から
自立していく子が増えてきて、
家庭学習のみでもある程度
安定的な成果が出せる子が
出てきたのはよかったことです。
今日は小学生は4名。
中学生が2名、高校生が1名の
参加でした。
みんな、不明点を解決し、
解き直して納得したら
帰宅してゆくさらっとした感じです。
昔は本当長時間拘束して
部活みたいにやってました。
平日4時間ずつ、土曜日は6時間〜8時間とか
やってた時期もありましたが、
今はその当時よりもはるかに
よい結果を出せています。
場合によっては、その逆もあり、
それが向いてる子もいると
思うのですが、まあそれは
人それぞれかと思います。
うちに関して言えば、
ほとんどが小学校の4年とか
5年とかから学習を
スタートするので、
そこで学習習慣が身についてしまう
というのが通例であり、
小学生とは思えないほど
自発的に取り組み、
不明点には問題集に
きちんとチェックが入り、
解き直しまでいくという
研究心が備わっています。
どの指導者も共通していいますが、
自分で考えた量が全てだと
私自身も思っています。
教えすぎるのも逆に
自分で考えない癖がつき、
他塾から来た子たちの修正には
特に時間を要します。
優しい先生に習ってきたんだな、と
思うのですが、それが成績に
結びつきにくいのは、
指導者側の落ち度かと思います。
優しいから、生徒が頑張る、
あるかもしれませんが、
優しいから、生徒が自発的に考える、
というのは、絶対にない。
絶対に、です。
クレバーに、客観的に
生徒を見る必要があり、
体系への意識、現状の理解度、
発達段階、不足する方法、
色々な側面から、
何を今与え、何を今施すかを
決定してゆきます。
叱りもせず、褒めもせず、
段々と気付かせる。
よい指導者はたくさんいますが、
別に熱血だろうがそうでなかろうが、
よい指導者はすべからく、
深い洞察がありまして、
その先のイメージを持っています。
好きだから、可愛いから。
こんな理由で教育に携わり、
技術のない指導者は、
残念ながら、自分の支配における
子を量産するばかりです。
できた、というのは、指導者の
与えている問題集の範疇に留まり、
新しいことを考えるに至る
鋭い思考力が、膨大な試行錯誤の
もとで育ったわけではありません。
人工知能の研究によると、
成功事例だけを学習させたものは
確かに正しいプロセスは踏みますが
未知のものへの対応に手間取ります。
一方、失敗事例も含めて学ばせると、
人工知能ですら時間はかかりますが、
その分、未知の問題への対応力が
ましたというデータもとれているそうです。
学問に王道なし。
正しい、を踏み続けた子も
それはそれでエラーのない人生を
あゆめるのかもしれません。
しかし、エラー、失敗から
思考をする頭を育ててこそ、
何度も繰り返しながら、
意味を再解釈し続けるからこそ、
正しい、本質的な理解に
届いてゆくのではないでしょうか?
だから、最初から賢い子よりも、
トライアンドエラーを
繰り返せる子の方が、
長期的に見て伸びる。
いつも問題を自分ごととして捉え、
向き合う頻度が高くなり、
それが習慣となって結果的に
記憶の面で、単に能力が高いだけの子を
凌駕してゆくからでしょう。
月曜日学習会は、
それに気付けていない子たちや、
トライで止まって
エラーの修正を自分で
できない子たちのために
開いている時間です。
分からない、を教えるより、
何に気付いていないか、を教える。
そんな指導のための時間です。
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