中学英語は、必ず英単語暗記、
文法理解を行った後に問題演習。
鉄板の手順です。
あまりにも単語の入り方が
微妙なので、授業時間を使って
単語暗記の時間もとるようにしました。
一見無駄な時間に思えますが、
それくらい、中学生の多くは
覚えることを軽視していますし、
そのことに起因して問題演習に
時間がかかって結果的に
時間をロスしています。
授業中の15分を暗記に
削ることによって、
逆に時短することに成功しました。
それは、生徒たち自身がそれぞれに
実感していることと思います。
このことは、社会科にも
同じことが言えます。
分からない問題が多くて
ダラダラ止まる演習を見ていると、
単語も覚えてないのに英語の
問題集の単語の項目で
ダラダラ止まる様子に酷似しており、
そもそも論として、読んでもなければ
覚えてもいない、理解してもいない、
という点が問題なのです。
もちろん、相当何もできない場合は
基本問題集を一旦丸暗記させてから
テキストを読み直させてゆきますが、
みんなそれぞれ中の上程度の実力は
備えてきています。
では、何が足りないか?
読みながら問う力なんですね。
なんでそうなんだろう?
どういう意味なんだろう?
と、いちいち考えてない。
確かに力任せに問題集ばかり解いて
暗記してもいいのですが、
学年30位から学年10位以内、
5位以内に食い込むには、
それだけでは不足します。
「それ何?」
「それどういう意味?」
「なんで?」
そんなことを問われて
あたふたするような知識は
極めて形骸的なものであり、
表層的なものです。
今日も、「氏姓制度って何?」
「ムハンマドってどういう意味?」
「経済特区って何で中国南部なの?」
などと目まぐるしく問いましたが、
本来教科書を読んでいると
問いなんていうのは無限に
湧いてくるものです。
そして、それを調べ、理解し、
解決してゆく過程こそが
楽しいのです。
社会は、特に意味や理由を
問うところに意義のある学問であり、
そういう意味では最も問うていて
面白い学問です。
それを、覚えることに腐心して、
無感動に表層的暗記を繰り返す
負のスパイラルに陥ると、
根本から崩れてしまいますよね。
今は特に調べるツールが充実していて、
未だかつてないほど社会科を
楽しめる時代になりました。
生かさない手はありません。
誰も知らない「なぜ?」に
たくさん到達する子が増えるように、
そんな教科書の読み方、利用の
仕方ができるように、
育ててゆきたいですね。
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