危機感、というのには、
ある程度次元があると思っています。
とりわけ、上位1%ほどの子たちの
それは、満点を目指したいとか、
もっと多くを知りたい、
きちんと習得したいとかいう、
高度な欲求と結びつきます。
このように成長すると、
最早小学生であっても、
ほとんど高校受験生や
大学受験生に相当する
会話が成立するようになります。
毎年そのような小学生は
ちらほらいます。
もう一つの次元は、このままでは
どんどん分からないことが
増えてしまう、という危機感です。
言われてハッとして、
或いは奮起させられて、
このままではいけない、と
思い、行動に移せる子は
変化してゆきますが、
まだそれは、行動の連続性の先に
もっと上を、という欲求と
結びつかないので、
成績は上がったり下がったりの
微細な変化を辿ります。
何が言いたいかというと、
伸びたいならば、
その場で行動を起こさねば
ならないし、伸びてきた時ほど
圧をかけるべき、ということです。
強く、圧倒的なまでに。
中上位層は特に、するっと
一回伸びた時が勝負。
ここで、応用にはあまり手を出しません。
まだそれは時期尚早。
上位に食い込むには、
とにかく基本をきちんと
身につけさせることです。
できることの精度をさらに高めて
やることが大切なのです。
必ずできるべき事柄を
確かに正答できる鍛錬をもって、
揺るぎない上位、
高得点への確信を持てる
試験経験をつませるのです。
必要なことは、つまらないミスを
しないこと。
応用問題を理解し、解ける能力と、
テストでの得点率は、
必ずしも正確には相関しません。
自分はできると過信している子のうち、
成績が微妙な子は100%、
運動量不足です。
やっぱり、なんでこんなミスしてんの?
という失点の積み重ねで、
結果が出てない子は、
少なくないどころか、多いんです。
今、中3の西高に届かない数名は、
全員、原因がここにありますが、
本人たちは一生懸命なばかりで、
何が足りていないのか
気づいてないように思います。
ブログを読ませてみてください。
大切なことを話します。
足りてないのは、運動量です。
簡単なミスを極限まで減らすための、
運動量です。
模試を行い、これは難しかったね、
という問題は丁寧に解説しましたが、
それらを除いても、450点には
到達します。
ほとんどの問題は基本問題。
小さな不理解の総和が、
減点されているのです。
中3には、まとめ教材を
配布しましたが、
簡単だからといって
流さないでください。
10のうち1や2起こったミスにこそ、
今伸びない理由があると
自覚してこそ、価値があります。
特にこの3ヶ月ほどは、
自分自身の不足に向き合う
やや地味な時間が続きます。
しかし、そこに、
自分がその実力に留まっている
理由を発見できるヒントが
あるのです。
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