小学校の低学年から指導することが
これまでも多かったので、
その後中高とどのように変化してゆくのか、
その点もよく見させてもらいました。
そこから見えてきたものの一つに、
漢字への取り組み方が挙げられます。
入塾当初、そんなにめちゃくちゃ
勉強できる子に見えなかった子も、
常に漢字を満点にしてテストを
整えてくる子のその後の成績の
伸びは絶大なものでした。
漢字の満点率はそのまま、
他教科の得点率に
ある程度比例することが
分かってきました。
一ミリも隙がなく、
当然のように満点を取るには、
事前の準備、見えない努力が
必須事項となります。
ここを、「自分の力で」やり抜ける子は
大抵上の学年に上がっても全く
手がかからずに好成績帯を
維持しています。
結局、といっては本末転倒ですが、
意味があるかないかという次元を超えて、
常に斜に構えたり、自分の甘さに
負けることなく満点をとるに足る
反復と理解を素直に繰り返せる、
そのような向き合い方が
真摯にできるかどうかが
重要なんです。
何回言っても漢字すら
満点にできない子は、
何を言っても100%の
努力をすることができていません。
何をしても中途半端になるのです。
成績が伸びなくて悩んでいるならば、
そういった小さなことから正してください。
いえ、これは小さなことでは
ないと思います。
意味を理解して覚えてゆくという
基本動作が的確に上手くいっているか、
検証する機会になります。
中学生の英単語についても同様です。
なんか一問ミスるとか、そんな
中途半端さが常にあるからこそ、
そんな取り組みの姿勢が
少しずつ、色んなところに
波紋を広げてゆきます。
ひいては、高校生の週ごとの
学校で行われているテストも
そうです。
その一回一回を満点にできないから、
分からない、できないことが
次々と増えてゆくのです。
負の連鎖は、続いてゆきます。
断ち切るには、日々ミニテストで
満点を取り続ける、それしか
ないのです。
私が圧をかけすぎて、恐れながら
満点をとる、というのも違いますし、
親御さんがお膳立てしまくって
なんとか満点をとる、というのも
違っています。
覚える、というのは、その点で
実に奥深いものです。
主体性、意欲関心、素直さ、
色々なものが噛み合って、
全て整ったところに、
成績の向上が生じるようになります。
シンプルに見えて、実はそこが
最も難しいところです。
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