なぜなのか?を考える英語。

「先生、ここの表現は
これじゃだめですか?」
「先生、何でここは
単数形でここは複数形なんですか?」

英作文を始めてから、
よくこのような質問が塾で
飛んでくるようになりました。
今はとにかく、疑問を持てたひとが
評価をされるような空気を
作っていっています。


裏を返せばこれまで、
教科書英語にさほど
疑問も持たず
曖昧にやり過ごしていた
ということです。

文を読む、というのには、
必ずそれをきちんと理解した
指導者が横にいる必要が
最初のうちはあります。

国語など最たるもので、
なかなか一人で成績を向上させるのは
時間がかかる、あるいは、
上がりもしないというのが
ほとんどのケースです。

英語にしろ国語にしろ、
一番の問題点は、早く読めないことでは
ありません。
細かいところを無視することです。


まずは主語述語。これは、
文章要約の究極形で、
なにがどうなった話を
してるのか?ということが
分かるための条件です。

ここの意識が弱い子は、
記述をさせてもトンチンカンな
答えを書いてきます。

次に、指示語や助詞、助動詞、接続詞。
文相互の繋がり、
段落相互の繋がりを理解するために
必要な要素です。

ここが弱い子は、
たとえば事実と意見を
読み分けることが
自然とできていませんし、
因果関係、具体抽象関係といった
構造的な理解もできていません。

最後に、修飾語となる副詞。
最終的な記述の完成に向けて
削ぎ落とす対象です。

ラストにここが洗練されると、
美しく要点がまとめられた
文を完成させるに至ります。


国語も英語も、早く読むためには、
極めて正確な精読が日々あって、
それが新しい文を読む時に
生かされて、その連続性の上に
速読というのが成り立ちます。


大学では、週に何冊も
本を読みます。(普通は)
しかし、その全てを覚えて
いるわけではなく、
考え方を構成してゆき、
新しいテクストを
読んでゆく時の基礎とします。

ただ読むだけではない、
その時その時に全力投球をして、
理解に挑むのです。

そして、高度なことを、
ある程度の速度で考えることが
できるようになるのです。


中学生の文書読解も
それに等しく、やはり、
覚えることも
当然一つの目的かもしれませんが、
何より、一つにじっくり
向き合うことによって、
新しいものを読むための
知識、法、技術を
学びとることが
1番対策になります。


私からすれば、大抵の公立の成績上位者も
その辺曖昧にしたままやっていて、
それでも定期テストでは
点がとれてしまうから、余計に
なあなあにしている感じがします。

この2学期は、全学年通して
英語にもっとも注力して
取り組み続けています。
公立のテストは満点にすべきです。
もっとはるか高い次元の
教科書理解を目指せるはずです。


理解することを通して覚える。
英単語習得はかくありたいもの。

外国人ですら、新しい単語を
調べるときは、辞書で調べるのですが、
その際には、意味よりも用例を
見るそうです。
どんなケースで用いる単語なのか
わからなければ、場面場面で
使い分けができないから、というのが
理由だそうです。

では、単に単語と意味だけが
載っている英単語帳を用いて、
単語自体のニュアンスまでもを
捉えた英語が書けるのでしょうか?
ニュアンスを捉えた英文読解が
可能なのでしょうか?

海外の方ですらそのようにやるのに、
我々がそれをサボっては
当然本質から遠のきます。


昨今、英語教科書が改訂されてから
難化した難化したと騒がれましたが、
よくよく一つ一つの単語選びを
みてみると、ネイティブの表現を
踏まえた分析しがいのある
表現が増えており、きちんと
読み込んでみると、なるほど、
それでこの表現を選んで
いるのか、とか納得できる箇所が
かなり増えていたんですね。


従来通りの方法では確かに
うまくいきづらくはなりましたが、
逆にこちらがきちんと変化して
見返してみると、価値のある
教材に仕上がっているなと思い、
もう問題集も授業中扱わなくなり、
徹底的に教科書重視で、
資料関連も全て自作しなおしました。


中3の今の子たちは、
比較的英語は好きな子が多く、
高校以降に生かしてあげたいなと
思っています。

今のトレーニング価値あるのかな?とか
思う時もあるかもしれませんが、
はっきり言います、このやり方が
一番速読に効きます。

信じてやった子は、この後3ヶ月以内に
ぐっと定期テスト、実力テストで
結果が伸びます。

ほとんど確信にいたる出来栄えの子も
増えてきました。
満点を超え、問題を支配できる
領域に到達してゆきましょう。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ