考えて学ぶ。

本日面談の際に親御さんと
お話しながらテーマになった
ことがありました。

それが、自分の頭で考えて
勉強をする、できる、ということの
大切さについてです。


勉強を一生懸命にすることと、
何も考えずに量だけこなすことは
全く次元が異なるものであり、
後者の場合は悪くすると
成績のスタグフレーションを
引き起こす悪循環をも
招きかねません。
量は増えるのに、一向に成績が
上がらないどころか、
全体で見ると順位が下がる、
というような状況です。


特にこれは、実力不相応な
テーマに取り組み続けた子に
多い傾向があります。

よく分からない苦肉の策として、
とにかく意味はわからないけど
覚えてしまおう、という、
そういう学習です。


私はたとえば、4年生なんかを
相手にする時、たとえば
慣用句やことわざを
覚えてもらいたいとき、
面倒ですが全ての
ことわざ、慣用句の類の
今の説明や用例を具体的に
共有してゆきます。

この時期の子は本当にスポンジの
ように知識を吸収するので、
ある程度がんがん意味が
分からなくても覚えさせることは
可能なのです。
すごいですよ。

しかし、結局、その学習から
何も変わらずに高学年、中学生、と
なっていったときに、
知識に対して何も解釈ができず、
応用力がつかないケースも
しばしば見られるのです。


覚える力があるから、
考えることを軽視させるような
ことはしません。
余力があるからこそ、
余計なことに力を注ぐ、
それは、年齢が上がった時にも
自分で考えて学んでもらえるように
するためなのです。

だから私は、たとえば
幼稚園児に国旗や国名や
首都名などを覚えさせまくるような
幼稚園なんかは、ちょっと
引いてしまいますね。
はっきり言って意味はないですし、
少なくとも考える、という点では
遊びをデザインする方が
よっぽど自分の頭で考えられる
子が育ってゆきます。
小学生も同じようなものです。


主体的に考え、検証できる子に
伸びない子はいません。
そうできるようになったタイミングで、
きちんと基本問題の反復をさせると、
意味が分かって技を磨く、
職人のような気質に
目覚めることになります。

しかし、基本問題ばかりさせても
飛躍はありません。

応用問題をバランスよく仕込み、
学習する問題ごとに、
どう取り組めば良いか、を
判断できるようにして
ゆかなければなりません。


小学生段階でそこまで
完成させられれば御の字です。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ