7が7枚からの戦略。

時間に余裕があり、
人数が多い時は、
二つのトランプを混ぜて
108枚のトランプを配分して
大富豪をしますが、
その性質上、通常はマックス
4枚までしか集まらないカードが
5枚以上集まることが
あります。

54枚程度のカードならば、
誰が何のカードを持っているか
推察しやすいのですが、
108枚となると多少読みの深さが
必要になってきます。

自分が良いと思われるカードを
持っていたとしても、
革命されるリスクが高く、
通常弱いとされる3や4のカードは
より一層手放しがたく、
特殊カードも枚数によっては
使うタイミングが勝敗を
分けることもあります。

まだ4年生は全員大富豪は弱い。
というか、戦略性に乏しい。
なぜなら、誰が何のカードを出したから
このカードは持ってないはずだ、
場に何枚特定のカードが出たから
残り何枚だ、という視点が
欠落しているからです。

このゲームは、カード運以上に、
相手のカードの絞り込みと、
いかに負けないか、という戦略が
噛み合うところに、ポイントがあります。

たとえば、QやKのカード。
これは、一見強いから出す
カードに思われますが、
場に強カードを出させるための
誘いのカードであり、
弱い子は必ずなんらかの
反応を見せます。

出せないから出さないのか、
出せるけど出さないのか。
単カードが出て、
ペアになってないから
出せないのか?という選択肢まで
出てくる中、自分の手持ちカードだけに
関心を持つ子は、面白いくらいに
ヒントをくれます。

そこから、洞察と騙し合いが
始まるところに、このゲームの
本質があるのです。

楽しいから、という理由だけで
これを休み時間にしているのでは
ありません。

ルール理解の深度や、
勝ちへの戦略性の深さ、
これを見るところに
面白さがあります。

絞り込みと条件推理です。
この頭が出てくるまで、
このゲームの本質は
読みきれないでしょう。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ