天童将棋駒。

に関連して。
今度、藤井聡太さんと
羽生善治さんが
佐賀県の上峰町にて
対局をするということを
先日耳にしました。

この対局については全て見ており、
まさに異次元の対局が
積み重ねられ、対局を経るごとに
2人の棋力が極まるように
思える対局でした。


先日幼稚園生を指導していても
思ったことなのですが、
ギリギリの局面に個々が
よりよい判断をしようとした
その場面の数によって、
人の能力は瞬間的に極まる、
一気に引き上がるということも
あるんですよね。

その子は賢い子で、
難しい問題に手を止めていました。
しかし、じっと問題を眺め、
考え、試行錯誤の果てに
答えに辿り着き、
私はその一部始終を見守る人でした。

ずっと手を挙げたその子に、
「しっかり考えたね。」
と一言言ってはなまるをつけました。

大人しい子で、これまで私に
一度も話しかけてきたことは
なかった子ですが、ワーク指導最終日、
ピタッと横にいたのはその子でした。

これが、人が頑張ろうと思う
源泉なんだろうと思います。

評価される、というのは
簡単であってはならず、
私は並大抵のことでは
人を褒めません。
自分で自分を評価できる人が
一番強いからです。
しかし、正しい、よりよい
行動について肯定はします。
褒めるというより、
その行動に意義がある、という
言い方に近いです。

それは、正しいのだ、と。

これが、導き手の仕事です。
段々人は、そのような肯定の言葉を
待たずとも、自分の中で
何が正しいか、何がよりよい
行動なのか、ということを
判断できるようになります。

そのために、指導者はいるのだと
私はいつも幼稚園児を指導して思います。
毎年勉強になります。
もう10年近く幼稚園生を教えていますが、
ことごとく多様で、
同じパターンで教えたことは
一度もありません。

私にとっても、教育とは
最善の一手を求めるための、
判断力を備えさせるための、
技術を磨かせるための
過程なのだと思っています。


そして、そんなことを考えながら、
今日は東北地方の地理を
小5に指導していました。

この学年は、来年度は
もう2次元くらい進化していい学年。
能力が元々備わる子は
更なる飛躍を。
努力して積み上げてきた子は、
やはり今の自分から脱皮する飛躍を。

ぼんやりと甘い小5、
もっと自分に厳しく、
他の追随を許さないような
欲が出ると良いなと思ってます。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ