整理と研究。

テスト、という全体を考えたときに、
どれだけ俯瞰し、どれだけ
細分化できたか、というのは
とても重要なことです。

テスト前に不安が残るような対策は
対策とは言えず、常に
やり残したことはないという
意識が持てるまで自分を
高める意識が必要です。

その点で言えば、小学生も
中学生も高校生も大差はありません。

ゲームにも、やり込み要素というのがあり、
クリアしたと思ったら、次に
全アイテムを取得するとか、
全条件をクリアするとか、
同じステージなのに
求められるものが増えたり
高くなったりします。

同じようなもので、実は
ちゃんと理解したと思っても
本質的に使いこなす次元まで
いっているわけではなく、
何度か反復して解いてみることで
気付くこともあるわけで。

より早く解ける、でもいい、
別のやり方で解ける、でもいい、
ところどころショートカットする
道筋に気づく、でもいいのです。

というか、それが最たる
反復学習の目標です。

一周解いて提出すればいい、といった
次元からどう抜け出させるのか、
指導者としては、
それが一番の課題でもあります。


反復学習に頭を使えるようになると…
いや、違いますね、頭を使って
何を反復しようかと考えられるように
なってからこそが、伸び始めです。


男の子は特に、ですが、
あんまり親御さんのテコ入れは
しない方がいいです。

結果を自分で引き受けて
変化しようとするタイミングが
必ずありますから、それを
見守る姿勢の方が重要です。
どうなってもあなたの責任だ、と
突き放すくらいで、
小学校高学年以降は
ちょうどいいのです。

もどかしい思いも
あると思いますし、
それまで手をかけ続けてきたならば
特にやきもきもするかと思いますが、
男子は思うようには育ちません。
思うように育つ方が逆に
気持ち悪くもあります。

子どもが手を貸してほしいと
言った時に初めてアドバイスするくらいで
あとは放っておいて大丈夫です。


話はそれましたが、
テストの結果は、習慣による
成果です。

能力ではなく、思考のあり方、
勉強への考え方、それがそのまま
反映されているといえます。

どの学校においても、
1位を取る器を持つ子は、
それなりの準備をしてきます。
能力任せではなく、
反復、見直し、読み直しの
価値を知っており、
繰り返すことにより、
自分の見方が変わることこそが
学問の意義だと本質的に
理解をしています。

成績がよい子は、
いい意味で臆病で小心者です。
自分に隙があることを
極端に嫌うからです。

しかし、臆病者、小心者が
自信を持つ時が、
煌めきの瞬間です。


逆を言えば、自信過剰で
見直しもしない、答え合わせの
価値も分からない、
反復もしない、といった
状況ですと、それなりの
中空飛行で終わります。

危機察知能力と、それに応じた
反復による自信は、他者を
上回る基本です。


いつも完璧を期す視点と、
反復により高い理解に
到達する楽しさを
学問の中核に据えてください。

研究をしましょう。
戦いは、常に自分の内部に
あるのです。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ