図形の証明問題へ。

土曜日は、弘学館や大濠といった
中学校の子も高校生に混じって
通っています。


大濠の子は数学にやや悩みを
抱えながら入塾しましたが、
おおよそ癖がわかってきたので
数学指導の割合をそろそろ
減らして、本当にやらなければ
ならない英語にも着手しようかと
思い動き始めました。

テストを見ていても、
「文型が時々崩れる」
「基本文法が抜けている」
といった問題点が顕在化しており、
(それでも大きなミスが少ないのは
さすがだなと思います)
これまでは時間をほとんど
数学に傾斜していましたが、
元々この子は数学は
得意なタイプだと思いましたし、
むしろ英語の方を改善しなければ
ならないと思っていました。

ただ、得意なもので手が止まる、
得点にならないのは、ストレスです。
だから、まずは数学からしっかり
やり直してゆきました。

数学の問題点は、すでに私の
頭の中で明確になっています。
数式操作がゴリ押しであって
工夫ができていないことです。

めんどくさいやり方で
ずっとやっているので、
計算ミスが絶えないのです。

あともう一押し、
視点を与えることができれば
自律的にそれをやり抜くことが
できるようになると思います。
夏休みはいい機会かなと
思っています。
量よりも、考え方、理解のあり方、
その点を問うことが、
この子の成長に繋がります。


弘学館の子は、
まだ学校の授業に退屈を
覚えているので、
代数幾何共に爆進し続けてます、
中学受験でやってきて、おそらく
できるであろうことは最小限に
演習し、応用問題で定着チェックを
しながら、進めまくってます。

今週から、幾何は図形の証明にはいりました。
これまであんまりしたことが
ない思考をするので、
楽しかったみたいですね。

習得はめちゃめちゃ早いですが、
このあたりになると
応用問題の次元が高くなってきて
だんだん刺激が出てきます。

代数も不等式の足腰が
完全なものになりつつあり、
その後に関数が控えていますが、
それを見越して幾何を先回りして
進めているところです。

関数領域は、幾何的な理解、造詣が
深いほど楽しくなるものです。
公立の子の指導ではできない
ダイナミックな進行を
試せるのは、私立一貫校生指導の
面白さでもあります。


今年は在籍生で、かつての
トップランカーがかつてない
大学を志望してるようですが、
中1の子は、もしかすると
その子を超える逸材に
なるかもしれないと
思っています。

謙虚で、真摯で、
問う力もあり、
コミュニケーションも
積極的であり、
なにより、思考に
柔軟性があります。


塾という狭い枠組みで
指導をしていると、生徒を
過大評価しがちになる
ケースもあるかもしれませんが、
なんか、基本的に土曜日に通う
中学生たちは価値観が根本的に
違っていて、自己評価は
自分で下す、他人は敵ではない、
問うこと、考えることこそが
学問なのだ、と根本的に
思考が完成している子が
ほとんどなんですよね。

だから、順位には目が向きますが、
順位を上げるために勉強はしておらず、
毎日向き合った過程が結果を
勝手に導いた、というくらいに
自然に結果を出してきます。


これが、トップランカーの思考です。
特別な勉強方法があるわけではない。
毎日が関心によって紡がれ、
理解出来ないことがあることを
喜び、嬉々として思考して
解決してゆく、連続性が極めて
強い学習を行っているに過ぎません。


決まって、何を教えても
「楽しい」というんですよね。
面白いと感じるのです。

それは、自分が積み上げた
ものに、足し算されたり
掛け算されたりする思考が
伴うからなのでしょう。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ