実力形成の萌芽。

人数はそれなりにいますが、
個人個人の1週間のあり方、変化は
具に見えるものです。

「上手にサボってるな」とか、
「私の前でだけやってる風を
出すのが上手いな」とか、
そういう子は最後までなかなか
変化が見られません。


特に、変化が鈍いのは成績が
振るわない子に多い。
一番努力して変化量が多く、
やり切る楽しさを味わえる
ある意味好位置にいるにも
関わらず、です。


しかし、変化は、声をかけ続け
関わり続けると、ある日突然
表れる時もあります。


最近、私はある1人の子にまた
注目をしています。

その子は最も最近入塾した子で、
いわゆる、「分からないと
諦めてやり過ごすのが上手い」系でした。

あー、これは長くかかるかも、と
思って指導をスタートしたのを
よく覚えています。


ところが、最近の小テスト、
メキメキ点数を上げてきてます。

「学習時間かなり増やしたんじゃ
ないですか?こんな変化は
そうでもなければ起こりません。
そして、この変化が習慣化すれば
順位は20位30位は平気で
上がりますよ。
今、そういう良い状態で
毎週学べているようです。」

と声をかけました。


そう、順位は一定のところまでは
結構簡単に上がるんです。
そこに自覚的になり、
毎日やる価値を理解したら、
本当に早い。

確かに、トップ5に入るには
なかなか熾烈な競争があったり、
そもそも、努力でなんとかならない、
物事を見る視点の次元を
上げてゆくような
メタ的な変化が必要になりますが、
まあ、下位にいた子が
真ん中くらいに上がるのは、
たとえれば、
「お腹が空いたから何か食べた」
くらいのきっかけくらいに
過ぎないのかもしれません。

これ、別に塾としてはあんまり
「うちが成果を出しました!」なんて
前面に打ち出すようなものでも
ないんですよね。


一番大変なのは、
70位→30位!とかなったあとの
その先なんですよ。

70位→30位→1位!と
そうやすやすとなれると
思ったら甘い。

前半にある壁はそこまで高くは
ないのですが、後半の壁は
すごく高いです。

塾の仕事の本領は、そこから
問われてくるものだと考えています。
考え方、思想、習慣、方法、
変えなければならないところは
たくさんありますから。

努力だけさせる環境ができるのは
前半までです。
適切なコーチングも必要ですし、
指導者の私と学習のフィーリングが
一致し、共に努力する躍動を
感じられる必要があります。


変化の萌芽があった子が
どこまで伸び切れるか、
これから楽しみでもあります。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ