自習に来ている6年と中1。

ここ最近6年生の子が頻繁に自習に

来てくれています。


この子には公立中学校を勧めたので、

学習量は減るかなと思っていましたが、

「成章で上位を取れるように勉強します。」と

むしろ以前よりも学習量は増えました。

下手に私立入試や附属入試を標榜するより、

”基本的なことを完璧にしよう”という無理のない

目標設定ができ、それに向けた学習とは何か?ということを

自分の中で意識できるようになったからなのだと思います。


今日も18時前には到着し、21時過ぎまで

勉強をして帰ってゆきました。

算数に関する質問もかなり増えて小テストでの

結果が努力を裏付けていますし、理科や社会も

「もうこの領域は3周目で、分かるようになりました!

でもここについてずっと疑問があって、これって

一体どういうことなんですか?」と

しっかり質問をしてくれるんです。


一時期は課題が多すぎて他塾に転塾した時期もありましたが、

改めてここで頑張るという気持ちを持って再チャレンジし、

今恐らくは一番頑張って、私の力をいくらでも借りて、

そして自分を変えようとしているのだと思いました。

他塾にいた空白の期間に行われた算数と地理については今も

苦戦を強いられているところがありますが、

今学習している内容についてはほとんど完璧です。

本当に力をつけました。



もう一人、6年生の時には集団授業についていくのは

おそらく無理であろうということで、個別指導期を経て

中学部から合流した中1の子がいます。

その子も週4は自習に来てくれています。


今回、期末テストにおいて順位が向上したことを機に、

次の実力テストでも結果を出したいと、テスト範囲を

常に机の横に置きながら、標準テキスト(ウィンパスやウイニング)を

何度も何度も解いております。


「まずまとめや例題をしっかり読んで理解しなさい。

読んで理解したと思ったら項目ごとに解きなさい。

そして、すぐ丸付けをして、しっかりあっていることを

確認しながら進めなさい。

俺はいろんなことを逐一命令しはしないし、

いずれ全部自分で考えてもらうようになるけど、

初動についてだけは色々言わせてもらう。

いきなり訳分かってないのに解くっていうのは

絶対効率悪いから。だから、よく読む。よく理解する。

それで解いて確認し、反復して覚える。

そんな普通の学習を常に出来るようになりましょう。」


前回のテストでも、学校の先生から”やり直しが甘い”点を

指摘されており、先生はよく見てくれていらっしゃるなぁと

すごくシンパシーを覚えました。

そして、その先生に是非お伝えしたい。

今、この子は本当によくやり直しをしています。

そして、そのことこそが学習であると気づき始めています。



2名とも、いろんな経緯があって通塾していますが、

本当放っておいてもよく自分で意味を理解して学習しており、

指導者がほとんど要らないくらいに成長できました。

個別指導なんかに今更通えば、先生たちがやることが少なくて

退屈してしまう、それくらいの学習能力を身につけました。

このペースでそのまま学習を続けていけば、

もう通塾すら必要なくなるかもしれませんし、

本来はそうあってしかるべきだといつも思っています。


塾に通わなくなって一瞬例えば成績が下がっても、

方法があるからいくらでもそのあと自分でなんとか出来る、

そういう子どもを育てられるということこそが、

塾として健全な指導のモデルだと思っています。



じゃあ私は一体それから何をするのか?という

話に終着するのですが、いまの中学部にはまだ、

私が完全にその学習において完璧な信頼をおき、

将来旧帝大でも医学部でも合格してしまいそうな

それくらいの迫力と実力を持つ子はまだいません。


みんなまだ、”やり直し”を軽視しているのです。


私が今まさに重視しているのは、”やり直し”の

価値に気づいてもらうということです。

目先の成績ばかり気になってしまうところですが、

毎日毎日が、数日、数ヶ月、数年先に繋がっていると

思い、そういう未来に向けて、今はこうだけれど、

毎日続けていればいずれ到達するはずだと信じ、

正しく積み上げることができるような、

そういう学習習慣を身につけてもらうということが

最も重要なことです。


生徒とはほぼ2日か3日置きに会います。

その度に、数日前のあれが、今日のこれに

繋がっているというハッキリとした実感を

覚えるような、浮ついていない、

自分でハッキリ目標を見据えて取り組んでいるような、

そういう状態を目指していきたいものです。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ