角度の足し算の工夫。

小学5年生とか、中学2年生などで

出てくる角度の計算の問題について。


暗算したり筆算したりと生徒は

色々やっているようですが、

やはりエラーが多く出やすいのも事実です。

丁寧に筆算をしてもエラーは出るのですから、

たまったものではありませんよね。


a・・・123度

b・・・107度

c・・・94度

d・・・113度

e・・・x度

の五角形があったとします。


五角形の内角の和は540度ですから、

生徒たちは一斉に角aから角dまでを足し、

540度から引くことを考えます。

しかし、その足し方について工夫ができるのです。


こういう角度の計算をするときは、

一の位と、それ以上の位を分けて計算するのが

基本的にはやりやすい方法です。


一の位について、

3+7+4+3=17

十の位以上について、

12+10+9+11=42

よって、

17+420=437だから、角xは

540-437=103度


一見複雑に見えますが、

3桁を計算しぬくのと、

2桁だけの計算に抑えるのとでは

やりやすさの桁も違ってきます。


理解できる能力を持つ小学生や、

中学生たちはぜひ実践してほしい計算です。

せっかく位取りなんていう方法を

小学生の時から学んでいるのですから、

そういう知識も工夫に組み込むことも

できるはずです。


多少手間がかかるように見えて

近道な方法も結構ありまして、

やはり数を扱う以上1のミスも許されませんから、

より正確な答えにたどり着くために方法を

工夫してみるというのも面白さの一つです。


ちなみに、この計算は平均の計算にも

運用することが可能ですね。


よく私は言います。学習というのは、

進めば進むほど楽に考えられる手法を

手に入れることができるものだと。


学ぶということの意義の一つを説明するなら、

それは面倒だと思うことを工夫とか知識によって

楽にしていけるという利点を学ぶことだと思います。


面倒なことを面倒なまま作業で終わらせ、

暗記で終わらせてしまったその瞬間から

それは学習ではなくなってしまうものです。


追究し、工夫する視点をいつ何時も忘れずに。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ