読書感想文@小4

ー「読書感想文の本決めた?」

「うん、決めたよ!えっとね・・・」


それから、本の話を延々と語り始め、

10分ほど彼女は演説しておりました。笑


「・・・だからね、私はこういう理由で

この本がとっても好きで、読書感想文は

これで書こうって思ったんです!」


最後まで説明し終わって、

言い切ってやったぜ!っていう

すごいいい顔をしていました。

これ以上ないドヤ顔でした、素晴らしい。


何かを説明するというのが昔から

特に苦手で、しどろもどろで何を言っているのか

途中で自分も分からなくなる、という姿も

見られていたのですが、本を好きになり、

国語を好きになり、絵画などの表現活動も好きで、

作文も毎回とても熱心に書いてきてくれるので、

いろんな作用があって、ここまで自分で

語るということが出来るようになったのです。

お父様、お母様がとっても優しいのです。

この子のお話をなんでも笑顔で聴いてくださり、

いろんなことに付き合ってあげてくださっているのだろうと

普段の生活のことを一度も聞かなくとも、

その子を見ていれば分かるのです。


ー「驚いた・・・。これだけ語れるならば、

今年は賞を狙いにいけるかもしれないと先生は思った。

先生がちょこちょこしたところだけ添削してあげるから、

何度か推敲して書き直しながら、

一緒に読書感想文書き抜いて賞を取りに行かないか?」


「はい!頑張ります!」



実は、この会話を後ろでお迎えに来られていた

お父様もお聞きになっておりました。

すごく嬉しかっただろうな・・・と。


お父様がとてもご熱心なのもよく存じ上げており、

娘さんが興味のある本があれば、すぐに本屋に立ち寄り、

子どもさんに本を買ってくださっていることも、

よく子どもさんの口から伺っております。


心から子どもさんを尊重していらっしゃることもそうですが、

曲げない信念も持って、厳しくも接していらっしゃると、

そういう面はお母様からお伺いしながら、

ああ、ここのご家庭と出会えてよかったな、と

私も心底思っております。



結果よりも過程、私よりも子どもさん。

強制でなく知性で、客観的に一番良いことを

考えられるということ。


私も、この夏良い仕事をしましょう。

とりあえず、こんなに語れる本とこの子との出会いを、

鮮烈に人生に残せるような読書感想文を。


とても楽しみです。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ