毎回、作文で何をテーマとして書いてもらおうか、
実に頭を悩ませることです。
自分で作文を書く方がいかに楽であるか・・・
今週の小5の作文テーマは、
”学級ルール・目標の認知”です。
つまり、自分の担任の先生が、
常日頃大切にしていることを
いかに見抜けているのか、ということです。
もう2ヶ月も経つので、
そろそろ学級で共有されている頃だと
判断してのテーマです。
私の小6の時の学級のテーマ、今でも
よく覚えています。
「輝けキラリ!星のような明るいクラス!」
でした。
学級目標については、後にも先にも、
覚えているのはこの先生のものだけです。
先生は優れていて、とても充実した
小学校生活を送れました。
先生の名は陣内先生といいます。
今頃何をなさっているのでしょうか・・・
顔も声も全て覚えています。
憧れの先生の一人でした。
そして、卒業式で私たちを
送る時に、”出発するのです”の詩を
泣きながら贈ってくれました。
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出発するのです 詩:山本瓔子
出発するのです
知らないところがいっぱいあるから
出発するのです
朝日が梢をはなれるように
風が林を吹きぬけるように
出発するのです
暗い土の中から
つき出た草の芽
とじこめられたものを
はねのけてゆくたのしさ
出発するのです
知らないところがいっぱいあるから
出発するのです
喜びが波を打ちあげるように
雲に向かって舟が進むように
汐鳴りが空をかけめぐるように
出発するのです
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素晴らしい先生の真っ直ぐな言葉は
よく子どもの心に刺さります。
よく迷った時や行き詰まった時に
この詩に立ち返るのは、きっと
そういうことなのかもしれません。
意志は繋がってゆきます。
生徒はよき先生に出会えているか。
私も、よき先生であれているのか。
いつも考えることなのです。
同じことをまた、来年の3月にでも
問うてみたい気持ちでいます。
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