ノートの書き方指導。

 すごく小さなことですが、上手くできない子には物理的にノートを構造化してあげる必要性があります。特に小学算数は、ですね。

 

 これは一つの例であり、方法なのですが、たとえば一つの文章題を解くという時には、立式・計算・結論の記述という三つのステップを踏みますが、整理がごちゃごちゃしている子は必ず、立式と計算が混同されています。式を立てることと、計算をすることとが彼ら彼女らの中で同じだから、式の中に無理くり筆算を埋め込んでその辺に書き散らかして汚くなりますし、計算ミスだって容易に起こります。

 

 だから、最も改善を要する場合はノートをこんな風に使うように要求もします。滅多なことがなければこんなに細々と指示はしませんが・・・

 

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左ページ

 ノートを三つに縦線で区切る。左:問題番号、中:立式や論証、右:答え

 もちろん問題ごとに一行ずつあけさせます。あけていなければすぐに指示を出し、少なくとも私の前で解く時は100%そのスタイルで遂行させます。

右ページ

 筆算及び作図のスペース

 広く使えるので、間違いなく綺麗に、丁寧に考えるように仕掛けます。

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 こんな風に箱を分けてあげることによって、何をする場所なのかを明確に理解し、意識的にそれらが別々の作業であることを認知することができます。だいたい、ノートが汚くて整理されていない子は丸付けにも相応の時間がかかりやすく、どこが答えなのかもわからずにずっと探している子もいるのです。こんな状態ではどうやっても自主学習をこれから植え付けて行く時にすらすらと行きませんから、まあ指導する時には色々考えながら、”確実に遂行させる何か”というのを決定していくのです。

 

 何事も、整っていないと思考もままならないので、何かが整っていない感じがあれば、物理的に対応して、具体的に分かってもらうというのが自然です。ノートはそのための会話の道具なのです。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ