狡さと賢さは表裏一体。

成績が伸びない最も根本的な原因は、
できていないことをできたことにする、
やっていないことをやったことにする、
分からないことを分かったことにする、
いわば、自分と指導者への裏切りの
ようなものだといえます。
ひいてはそれは、自分を
偽り続けることと言えます。

できないことを隠そうとしたり、
努力していないことを偽ったり、
とにかく素直さが欠落すると
100%うまくいきません。

わたしは、できるできないの尺度で
子どもを測ることはありません。

できないことに対して、
なんとかしたいという
本気の気持ちに対して
それを評価します。

そもそも、隠そうとするエネルギーは、
向き合おうとするエネルギーと
たいして変わらないのです。
指導者の目はごまかせないのです。


今、小5の子が月曜に
補習に来てくれています。
私は、誰もにそのような指導を
するわけではありませんが、
その子と一緒に過ごす中で
ひと時も無駄にしたくないと
一瞬も思考を止めない姿に感銘を受け、
その手伝いをしたいと思い、
その時間を設けました。

普段の学習をサボったり
するような子には絶対に
このような指導はしません。

わたしの気持ちを引き出せた
その子は、その権利を得て、
たった1時間という
短い時間ながら必死で学んでいます。

いくつか、私がやっておいて欲しいことも
提案しました。これを自主的に
やってこないのであれば、
指導は緩めることになります。

わたしは、努力したい子に時間を
使います。やっておいて欲しいと
いうのは、やってその成果を
私に見せて欲しいということです。

他にも頑張りたいと通う子がいる中、
お金を頂かずにボランティアで
やっている時間に関しては、
わたしの労働の対価は
その子の意識と
努力でしかないのです。
無料より高いものはありません。
補習はサービスなのではなく、
ただより高い評価を強いられる
厳しい目がある時間なのです。

単に来させる、単に時間を稼がせる、
そんな感覚で私の時間は
効率化できはしません。

頑張らない子にさく時間は
ないですし、塾はそういう場です。

託児所ではありません。
コンビニでもありませんし、
デイサービスでもありません。

私は、意味ある時間を
子どもと共有したいのです。

どんなに勉強できなくても
全く馬鹿にはしませんし、
指導している以上わたしもそれを
受け止めますが、
はなから何も努力しない子は
私は面倒は見ません。

まずは、自分で行動を起こすべきです。
人を動かせる人間となるべきであり、
それはずっと先の未来に
あるべき感性といえます。

逆に、そのような感性が
身についていたとすれば、
先々人に好かれ、教えを請う段階で
色んな人の手を借りて
充実した学びを得られるでしょう。

学びは一生続きます。
現時点で身についていること以上に、
どのような態度で学んでいるかという
それ自体が最も重要であると共に、
人から助けられるような
素直な感性を身につけられれば
ある意味人生において
無敵の力を得たとも
言い換えられるかもしれません。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ