負けて悔しい気持ちよりも。

模試の点数一覧を張り出しました。
上の学年に上がるほどこの紙に
興味を持ちますが、わたしはこの一覧を
ただの競争の道具にしてほしくないと
思ってもいます。

ハッキリ言って、一定以上賢くなると
他者との競争に意味はなくなってきます。
人と向き合うよりも自分と向き合うことの方が
重要になりますし、かしこい者同士の会話は
お互いを成長させてゆく種にもなります。

人に勝って喜んでいるうちは二流です。
段階的に、求めるものは変わるべきです。
いつまでも人に勝って喜んでいるならば、
どんなに賢い子であっても
つまらないと思うのです。

まずは、まともにかしこい会話を
成立させるだけの基本が必要ですから、
基本レベルの模試で一定以上の成果を
上げることは要求しています。
しかし、それは私にとっては最低限の
次元であるということを、
子どもたちとも共有したいと思っています。

会話のレベルが上がること。
これは、賢さの指標です。

当然知っているべきことを知らない、
語れるべきことを語れない、
それでこれから、高等教育を普通科の学科で
過ごしていくことを可能にできるか。
できないでしょう。

先へ先へと自分を前進させていく力、
奥へ奥へと自分の理解を深化させていく力、
君たちは、表層的な競争という、
誰かが作った尺度による競争ではなく、
強く自分を律し、学問を語れる力を
育てていくべきです。

kojinkai

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