塾きっての数学の鬼が
中学2年にいます。
学校の授業が退屈だから、
高校への数学、高校教科書、
青チャート1A2Bを持っていて、
好きな順に、泳ぐように
数学を学びます。
彼は小学5年中途から
化け始め、算数の研究者となり、
土曜理系講座も存分に楽しみ、
弘学館を勧めて、進学しました。
必ず彼の性格にあっていると
確信があったからです。
土曜日、彼は自分のルーティンを
決めていて、
やることがなくなったあとに、
存分に自分の世界線を楽しむ、という
過ごし方をしています。
中高一貫のカリキュラムで、
代数も幾何も既に中3半ばの
内容から一般的な高校生内容まで
導入しており、まあまあ
進行は早いのですが、
それでも彼には遅く感じるようで、
今日は三角比と微分を
学んでいました。
「微分って何ですか?」
私は微分の概念を教えます。
彼はそこから、さらなる
数学の可能性を拡張して、
数学の全体像について
思いにふけっています。
徹底的な数学脳は、
制限されることのない自由な学びに
喜んでいるように見えます。
「先生、今度は物理学を
学びたいので、新しいのないですか?」
帰り際に放った一言がこれでした。
三角比もほとんど使いこなしましたし、
日曜日は彼のために一番よさそうな
読み物と問題集を考えてみようと
思っています。
少し前まで、予習シリーズを
学んで四苦八苦していた子とは
思えませんが、よく考えると、
あれを完璧にしたらこうなる、
という好例が彼なのかな、と。
中学受験というのは、
次のステップへの布石なのだな、と
彼を見ていたら思いますし、
この時期に「研究者」に昇格できた
猛者たちの中学の過ごし方は、
基本的にどの子を見ても
異次元だな、と驚かされます。
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