小学6年生は2学期1発目の授業でしたので、
授業前に色々と私から言葉を述べました。
そのうちの一つが、”漢字の学習について”です。
漢字の学習は、直接的には漢字を読み書きできるように
なること、というのが目標になりますが、
間接的に役に立つことも多いのです。
1 覚えているかいないかのチェックについて
なんの教科においても覚えておくべきことがありますが、
何を覚えていて、何を覚えられていないかということを
察知できることによって、学習の負担は減らしてゆくことが
可能になってきます。
「もうこれは覚えた」「これはまだ覚えていない」
この判断を正確にできるようになれば、それだけでも
十分な武器として働く認知が身につきます。
2 意味の分解について
漢字は、単漢字一つとっても、象形・指示・会意・形声
という組み合わせがあり、それらに対する分解能を
持つことによって、覚えていくことが楽になります。
無意味にいろんなことを覚えようとするのではなく、
しっかり意味に分解しながら理解していく癖は、
物事を深く認識するための思考回路となって、
他の教科にも影響を与えてきます。
また、熟語についても組み合わせ方が多様に存在し、
漢字個々の意味を理解できていない場合、おかしな
漢字を書いたりもしてしまうものです。
漢字は、簡単なようで実は奥が深く、
覚えるというのも単純作業ではありません。
3 ボキャブラリービルディングについて
語彙力がない、絶望的にない、そういう場合は
国語の文章は絶対に正確に読めはしません。
テクニックで無理やり解こうとしても、そもそもの
意味が分かっていないのであれば、記述ができず、
全体の要旨そのものが捉えられないままになります。
6年生は基本漢字が微妙な子が多いので、特に
その点を注意して取り組むようにということを初回授業では
強く生徒たちに言い聞かせました。
今週から、漢字の課題の提出義務を一切なくしています。
何回やるとかいちいち制約をかけるからやらないのだろうと思い、
一回の演習でなく、書けない・読めない漢字をしらみつぶしに
取り組んでいくような学習スタイルでできるように、
方法を変更してゆきました。
しっかり取り組み、毎週満点を取るようにしましょう。
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