小5の読後レポート課題。

小学生は、文章読解を家で
やってくる課題を減らし、
新たに小4は作文、
小5は読後レポートを
導入して2学期を進めてます。

説明、論説系は、授業中に要点整理をし、
家でまとめてくる課題、小説系は今は
主人公の心情が表れる表現探しをし、
心情とその経緯、理由を一つ一つ
まとめる課題を出してます。

これにはいくつか理由がありますが、
そもそも、国語が得意な子はなにを
させても伸びますが、苦手な子は
やっぱり答え見て写したり
してるんですよね。
ああ、そうだった、とか思って
自分の書いた答えを消して
「正しい」答えを書いたり。
そこに自分の書いたものへの
検証など一ミリもなく。
そんな国語は、表現を
萎縮させるだけです。

ならば、ある程度答えは
曖昧になりながらも、
自分の頭で考えてまとめる
課題の方がよっぽど有益です。
あとでいくらでも整理して、削って、
まとめることはできますが、
初めから何らかの正しさを
求めて歩みを止めるようなら
伸び代もそこで潰えます。

ノートを見ると、内容はどんどん
よくなっているのがわかります。
いやがおうにも、文章と強く
問答しなければならないからです。

しかしこれは、明らかな
記述対策になっているどころか、
入試問題の最前線の難問を
一つ一つ解いているのと
何ら変わらないのです。

よくノートを見ると、
心情の理由をまとめてもらうと
軽く50字以上は書いてます。
長く書く必要があるものは100字、
要約に至っては200字から300字ほどで
全文をまとめています。
これ、本番の試験で書けって
言われてもなかなか書けないです。
なぜなら、正しくなければならないと
構えたり、字数にとらわれて
手を止めたり、してしまうから。

人は、読んで必ず正しく全てを
解釈できるわけではありませんし、
対話によって
修正して新しい気づきに
結びついてゆくことになります。
そういう国語を、私は
理想としています。


4年の作文課題もかなり
ハマりましたが、5年の読後レポートも
かなりハマっており、
みんな普通の読解ではそんなに
記述できないのになあと
思う子ですらがんがん
書いてきますからね。
まずは、考えを書こうとすることが
大切ですし、何より文章と
対話しようとする姿勢が
備わることが重要です。

それが実は、国語の文書読解に
通じている考え方なのだ、と
気づいたタイミングで、全体の
読みの次元が1段階上がると
考えられます。


私も、それに気づくまでに長くかかり、
それがきっかけで国語を好きになったことを
記憶しています。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ