室町幕府が成立するまでの
人間関係のあり方は、
旧石器時代あたりを
学んできた頃から比べると
はるかに人間味を伴い、
この近辺から非常に
面白くなってきますね!
誰がどんな思惑を持ち、
誘いかけ、複雑に絡む運命が
どんな歴史を紡いだか!
語気も強まります。
今日は、足利尊氏が
主役のように見せかけて、
実は楠木正成と新田義貞が
主役の回でした。
まあ普通は足利尊氏を
主役にして語るのが
小学生指導の筋ですが、
私は、室町幕府成立に関して言えば
楠木正成と新田義貞の動きは
絶対外せない面白いポイントだと
思っています。
しかし、歴史は
語った人物の視点の切り口が
どうしても絡んでくるもの。
そういう意味では、偉そうに
指導する私は二次資料以下の存在です。
だから、まずは私の切り口を示す。
真実がどうなのか、というのは、
塾にある伝記や歴史漫画を
何冊も読み比べてみて
自分で解釈し直せば良い、
と思っています。
私は好き勝手、
私の好きな切り口で
関心を高め続けます。
教科書はどうしても、
正しいことしか書けないので、
解釈めいたことはなるべく省かれ、
味気ない読み物になっています。
私の指導は、「これは歴史上未解決」
ということは明記して教え、
よくある解釈については論文を読んで
参考にし、その上で私はこう考える
という視点を与えるようにして、
曖昧な部分をどう考えるか?
ということに言及します。
一定の正しいラインは明確にし、
未解決部分を吟味する、という
スタンスは、中学受験生には
徹底しています。
つまりは、よくいろんな資料を
読んで欲しいんですね。
歴史漫画や歴史資料、伝記を
本棚に詰め込みまくってるのも、
そういう想いがあってのことです。
勉強は、教科書のみでするものでは
ありません。
真面目に学ぶのも効率的ですが、
それは本当の知識の豊かさに
繋がらないことの方が多い。
人は、時間があるうちに
さまざまなテクストに触れて、
考えて、成長してゆくべきです。
教科書は、その時代において
正しいとされることを書いている
一定のレベルで信頼できる
テキストです。
しかし、それが全てだと
思ってしまうならば、
それは危険なのです。
いろんな可能性、正しさの度合い、
当事者への没入感を伴いながら
追体験する歴史。
学びは、触れたテキストの量に
比例して深まります。
まだ家に歴史漫画も買ってない
ご家庭は、是非今のタイミングで
購入をお勧めします。
本屋を子どもさんと一緒にぶらぶらして、
授業で出てきた人物の伝記を
買ってもよいです。
テキストに触れる面白さを、
今なら間違いなく実感できます。
このタイミング以上の投資価値のある
タイミングはないと思います。
室町くらいから本当に
歴史の登場人物への語りが
豊かになってきますから。
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