「こんなプランクトンの区別できませ〜ん」と
甘えたことを言っていた生徒は、
「なんも考えないから区別できないんだろうが!勉強をなめんな!」
と一喝されて、一気に集中モードに入っておりました。
素直な子です・・・
そのまま放置することはせず、少し細かく説明を
実施してゆきました。
プランクトンには、植物プランクトンと動物プランクトンがおり、
植物プランクトンは葉緑体を持ち、動物プランクトンは水中を
動き回るという性質を持っています。
名前についてですが、
例えばミカヅキモやケイソウといった類の生き物は、
漢字に戻して考えてみると簡単ですね。
「三日月藻」「珪藻」
どちらも、”藻”の仲間です。
よって、ソウとかモとかがつく仲間は
葉緑体を持った植物プランクトンの仲間です。
また、ゾウリムシやミドリムシといった類の生き物は、
”ムシ”という言葉からも分かるように、動きます。
さらに絵がついているものを観察してみると、
アメーバなどの例外はあるものの、泳ぐプランクトンは
鞭毛・・・毛を持っていることがあります。
(アメーバにも鞭毛を持つものもいますが)
これを動かして自分の体を移動させています。中学生においては、
毛があるようなプランクトンは、たいてい動くと
思ってもらっていいと思います。
物事を区別するときには、単純に名前だけ覚えても
しょうがなく、区別するための視点が必要になります。
それを、1つ1つ教えていったのですが、最終的には
何らかの区別をする段階で、語の成り立ちから共通点を自分で考え、
違いを理解し、由来に思いを馳せてみる、と、
そこまで分析をしてみる必要があるでしょう。
英単語や漢字をこれから覚えていくときも同様です。
”物事を区別し、分けて考える”視点というのは、
覚えるのが得意な子が無意識的に、あるいは意識的に
行っている思考手順の一つになります。
機会はどの教科でも大丈夫ですが、同じ視点を
いろんな教科に応用していき、自分でその差異を
掴んでいく力が、中1には全般必要になってくる技術であると
そんな風に確信しています。
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