今日は第2回の記述力UP講座でした。
”用事がある場合はお休みしていい”という
ゆるいルールの講座なので、今日の参加者は
6名でしたが、その講座に意義を見い出した子は、
各回で紹介されていく記述ルールや技術について
いろんなことを考える機会を得ているようです。
今日生徒たちが熱中していましたのは、
「日本の企業活動の具体例」を挙げることでした。
「例なんて無限にあるだろう。
あるだけ、ありったけの具体例をあげなさい。
この10分は好きにしていい。」
ということで、生徒たちは次々に
具体例を挙げ続けていました。
実に有意義な雰囲気でした。
国語の文章を読んだ時、
一つの言葉に触れた時に、無意識的に
概念に触れると具体例が上がっていくような
そんな状態が好ましいものです。
言葉を表層的にしか捉えないままに国語を
解こうとする子は絶対に記述どころか
国語という教科が、教科指導として機能を
完全に果たしていない状態にあります。
「言葉を見たときに、それってどんなものかな?って
瞬時に考えること、具体例を考えようとすること、
その視点は普段の読解問題を解くときにも
忘れてはいけないよ。君たちの読みはまだまだ
浅いんだ。もっとじっくり読んでもいい。
そのじっくりっていうのが何かっていうのを
今日学んでいこう。」
そして、今日のラストの”論説への反論”の問題。
「反論できないです・・」
生徒たちはそういうので、
「この筆者は偏ってるって思っただろう?
どんなところが偏ってるんだ?」
「それは、親切=利己的と言い切っている
ところなんじゃない?
それは、親切な行為を個人の満足のレベルの
話にとどめてしまっているところにある。
親切とは、もっと社会的なものじゃないの?
クラスでも、”助け合い”とかいう言葉を
先生は言っていないか?
クラス全体のためになるっていう意味で、
そういうことを先生が言っているんじゃない?
全体にとっての利益を考えるというのは、
利己的なことではないんだよ。
よく考えて欲しい。人と人との関わりは
そう単純な個人的な話に留まらないんだ。
もっと人と人との関係、集団の価値観を作ること、
そういったところに目を向けないといけない。」
第一回講座では、”絶対と相対”
第二回講座では、”利己と利他”
こういったことをテーマにしてきました。
論説を読んでいくときに重要な対義語のセットで
文章を構成していまして、生徒たちは
講座を受けるごとに重要なボキャブラリーを
増やしていることになります。
自分のために、自分さえ良ければ、
一見そんな価値観の文章を小学生相手に
読ませていますが、最後の反論の時間で
それをひっくり返しながら、考えを深めてもらう、
そんな作文講座となっています。
次回は、マナーに関する話にしようかな?と
思っています。
次回も楽しみにお待ちください。
0コメント