平均の面積図。

「これまでテストが何度かあって、

平均点が76点だった。次のテストで

100点を取ったら、平均点が80点になった。

今回のテストは何回目のテストか?」


これくらいの平均の問題は、実際は

面積図など書かなくても分かる子には

分かってしまうものです。


今回のテストが平均から20点はみ出ているから、

これまでに足りなかった点数も20点。

1回あたり4点ずつ補わなければいけないから、

20÷4=5で、これまでに行われたテストは5回、

今回は6回目のテストである、ということが

見える子には見えているのです。


しかし、現段階ではそれを”見える”子はいないので、

面積図による可視化の指導が入ってきます。


中学生ですと、

76x+100=80(x+1)

といった感じでさっさと方程式で

捌けてしまうのですが、

道具が少ない小学生に対しては

やはり面積図によって具体性を担保するということは

必要な指導の一つです。


しかし、ここまで見えるように努力するから、

中学にあがった時の方程式の立式においても

同じように具体的に考えられるのであって、

今苦心して解を導くトレーニングは、

その時限りのものではありません。


学習において大切なのは、

過去との繋がりを考え、”同じように考える”

抽象的な思考回路を持てることです。

高校生の問題ですら、実際は小学生の

問題の延長であり、小学生の解き方で

解決できる問題もあります。


学齢期の子たちに対し、高校受験が重要とか、

中学受験が重要とか、特別なことはないです。

”受験が重要”とか、”進路を左右する”とかいう

事情で塾通いを選ばれる方は別ですが、

私からすれば、どのタイミングからでも

子どもさんにとってはいつも重要なテーマが

いっぱいあります。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ