今日の夜は中3の指導日です。
春休みまでは自由参加にしているため、
今日は一人だけ来ていました。
関数とか図形に関して、これまで
教える余裕がなかったテクッた方法も
じっくりと指導していく時間があり、
久々にこの子と二人になりましたが、
新しい知識、考え方を増やして
持って帰ってもらいました。
最近私は高校地学を独学していまして、
彼女が何の疑問もなくどんどん数学を
解けている間は、私も地学を進めます。
あと半分で地学基礎のテキストを終えます。
やるというからには徹底的にやりたいので、
毎日の復習も絶やしません。
「俺さ、この年齢になって初めて
海流が風によって作られることを知ったんだよ。
黒潮とかも、あれは風らしいよ。
なんとなく海水の対流で作られるものとばかり
思っていたから、本当に独学して勉強になってる。
風にとっては潮を作る力は摩擦であって、
いろんなエネルギーが総体として地球全体の
動きを作ってると考えるとすごいなと思う。
君がそれを知っていたとすれば、俺は
大した指導者じゃなかったなと思って、
反省してガンガン勉強し直さないといけない。
逆に、こんなことも知らずに中学指導を
行ってたのかと思うと恥ずかしいくらいだ。
もっと下の学年を教えていく時には、もっと
深い知識が必要だから、中学理科だけじゃなく、
中学の理科社会、小学の理科社会に対して、
もっと楽しい授業ができそうだと思ったよ。
なぜ、地学を選択しない高校生が多いのだろう？
俺は生物と地学のどっちかって言われて、
好きだった生物を選んだけど、いまでは断然地学だね。
中学生当時できなかったからこそ、今になって面白い。
君にとっても、あらゆることがそういう
新しい発見に繋がってると思って、高校の学習を
柔らかく考え続けて欲しいなと思う。
君はこれから授業を聴けるという点で、
独学している自分よりはるかに高速で
理解していける機会をお金を払って
えられるのだからね。」
いろんな話を間に挟みながら、基本的にお互いの
呼吸音だけが聞こえる2時間半を過ごしました。
この子は福岡へ進学してしまうので、
できるだけ知識よりも、本来私が持っている
価値観とかそういうものを話しておきたくて。
高校生の大半は、勉強を面白いと思って
やっているのだろうか？自分のためではなく、
純粋な知識欲のために毎日を使えているだろうか？
そうできていないなら、私の小学生期から
中学生期までにかけてきた言葉が誤っており、
これからでも遅くはなく、本来学ぶってのは
こんなことなんだよって話を、最後の瞬間まで
してあげたいなと思います。
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