理由を問う思考の大切さ。

地理はよく暗記と言われます。
私は一定程度はそうだと考えます。

5年生の1学期は、大半を
暗記に費やします。
ここは耐えてください、と
かなりの知識をぶち込みます。
この時点で中学生を超える
地理的知識を習得します。
今の5年生の子は中学生の
一般的な子たちよりも
はるかに知識を持っています。

ところが、それ以降は
生徒は無理矢理覚えるという
意識がだんだんなくなってきます。

知識の半分以上は既に入っており、
それはなぜなのか?という思考の
スイッチが入り始めるからです。

いわゆる、ロールプレイングゲームの
2周目のような感覚です。


うちは地理を大きく3期に分けて
指導しています。

1期は、地名、地形、地域の特色の暗記。
2期は、産業別に見た各論。
ここで、覚えてきた地形の
知識なども駆使して、
なぜその地域でその産業が
発達するのかに関する理由を
考察してゆきます。
3期は再度、都道府県別に
総合的に学び直します。

この過程を経て、歴史を学ぶ
下準備をしてゆくのです。


生徒たちのファイルには、
私のお手製の資料が分厚く
まとめられており、1年間の
密度がそこに表現されます。

当然全部完璧に覚えている
わけではありませんが、
読み直せば授業のストーリーが
思い出されるような語りで
プリントを作成してますので、
今、1学期にやった内容を
振り返ってみても面白いです。

面白いくらいに今やっている
内容と噛み合っていますから。
そしてそれは、中学生になってからも
役立つ資料となります。


中学生はよくいいます。
「小学生の時は気付いてなかったけど、
めちゃめちゃ突っ込んだ内容で
教わってたんだと資料を見直して
再確認しました」と。

どの資料も、今の私で教えられる、
時間の範囲内で語れるギリギリで
構成をしています。

学校のように毎日教えられるならば
もっともっと密度の濃い内容と
なるでしょうけれど、時間対効果、
生徒の復習密度なども考慮し、
毎年最適化してきました。


さて、来週は地理の総合テストです。
理由もしっかり問います。
特に今回のタームは高度経済成長が
テーマになっており、
この時期がもたらした変化というのを
軸に問題を作っています。

よく読み、よく考え、
基本単語は授業の総点検にて
確認しながら、最後はやっぱり
読む、ということが大切です。
頭に入らなければノートに
まとめ直すことも大切です。

考えずにただ覚える地理など
何も学んでないのと同義です。
読書するかのように資料をよく読み、
私の考え方を捉えてください。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ