中学入門講座数学は、計算のまとめです。
四則混合演算の総まとめの指導を今日行いました。
使用している教材はウィンパス数学1年。
基本、練習、章末問題まで順繰りと解いています。
中学入試をしてきた子はノーミスでガンガン解きます。
指数の処理や( )の処理の複雑性の高い問題も
途中式をほどほどにさっさと捌いてしまっており、
いい感じで演習を進めています。
「私立通うと思うけど、内部進学で
高校の県一斉模試の上位に名前が載る子は
結構少ない。上位にいないと国立大学すら
目指せなくなる。しかし、上位の子は賢い。
自分がどう頑張るかが重要だし、上位に
立つというのが目標である以上、こんなに
分かりやすいことはない。分からないものがなくて
退屈ってくらいが今はちょうどいい。
俺の授業、退屈だろう?それは今君が
それを支配しているからだ。こんな状態を
中3まで続けていければ良いと思う。」
目標を具体的に伝えるということも大切です。
中学に入ってやりたいこともいっぱいあると
聞いていますし、いつも楽しそうにそれを語ります。
しかし、それを学業を両立させる話は別の話であり、
やはり思考を上の次元で捉え続けることや、
今回特奨Sで合格したライバルは当時君の
上をいっていて、それを超えないと1位にもなれない
かもしれないということも重々伝えています。
成穎に進学予定の子も、当時は計算に不安がありましたが、
繰り返しの解説と演習の中でしっかり自分の
思考のエラー部分を特定していき、正答率と速度は上昇。
安定した解答をできるようになりました。
しかし、私がこの子に望んでいるのはもっと上の次元。
悠々と暗算でも捌いていけるだけの充実した理解です。
課題は混合算ではなく、改めて加減乗除の個々の
基本の確認の演習を提示しています。
そして、来週木曜日は改めて四則演算のまとめを
繰り返しになりますがしつこく丁寧にやります。
「退屈っていいだろ?自分は分かってるのにっていう感覚は、
それがある意味上位生の正常な感覚だから、これを失った
時点で自分で復習に動けるように準備しないといけない。
いいかい、今が一番分かってる状態の感覚。
退屈だなっていつも授業を受けてるくらいが実は
ちょうどいいっていうのを理解してほしい。」
しつこくしつこくそういう話をします。
成章に進学予定の子も、いつも私に
「考え方が3問目からずれてる!
いつも同じように思考をすれば君はできる。
勝手に省かない!ルールを崩さない!
また勝手に省いてミスってんだろうが!
省くなって何回言ったら分かるんだ!
できないことを叱ってんじゃ無い、
君が勝手な判断をして基本をおろそかにしてる事を
俺は叱ってるんだ。いいか?こうやりなさい。」
私は彼の側で解答方法を途中式を書きながら
一緒に解いて一緒にその意義を確認します。
「・・・OK。できている。それじゃん!君はそれが
一番大切なことなんだ。」という具合に、
先生から言われたルールに乗ってしっかり
書き込みと思考を行うことを求めます。
もともと私のあいてる時間に個人指導してた生徒ですが、
集団クラスに入ってから一層私は厳しく指導しています。
しかし、できるようになると笑顔で取り組み、
やはりちゃんとできるようになるということは
子どもにとっての一つの喜びなのでしょう。
先生の授業を聞いて考えるという素地を
今の段階でしっかり形成することによって、
学校の授業を聞いていくときの感覚が
変わってくるものと考えています。
現状トップの子は附属中に外部進学を決めた
女の子ですが、その子にもまだエラーがあり、
根本的にもっと説明できる次元で理解を求めています。
何にしても、今は絶対完璧に分かり切っている事を
なんどもしつこく説明して、暇だなって思って
もらうということを目標に据えています。
授業は、生徒に合わせてとてもゆっくり進んでいます。
暇なくらいでないと分かったって言えません。
準備講座で、”完璧に支配した”、という感覚を
しっかりと持ってもらって、それを維持したいと
意識的に授業を聞いていくことが大切だという
ことを伝えるというのが目標の一つです。
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