不遇の世代。

中3に、社会科を指導してますと、
いかに我々の世代が不遇の時代を
送ってきたかが分かります。

バブル崩壊に生まれ、
ゆとり教育スタートの世代であり、
大学時代にリーマンショックを経験し、
働き盛りの今の時期にコロナ禍。

話しながら笑ってしまいました。
今、岸田政権は資産所得倍増計画を
謳っていますが、まあ絵空事かな、と。

高度経済成長期は、
新しいものを導入すれば
儲かるという確信があり、
新しい投資が次々行われ、
確かに人々が成長を感じてゆける
根拠がありました。

国単体が成長すればよい
時代だったのですよね。


私は結構洋服なんかも好きですが、
私の好きな服を作る方々も、
海外の人をも相手に仕事を
広げています。

ただ、根本的には専門性を高める、
その過程でその人らしさが
自然と出てくるような個性、
それが際立ちます。

グローバリズムに基づき、
企業も世界的に統合されてゆくなか、
それに逆行する形で個を極め、
認知されてゆくやり方もあります。

我々は、不遇の世代であり、
冷静に社会の変化を見つめてきた
世代でもあり、ある意味
流動的な社会にこだわりのない
眼を持つことのできた
世代なのでは無いかと思います。

ただ、これからを生きる子たちは
違うと思います。

私たちが感じたことを受け取り、
次の社会を作るのです。

変化の大きい社会の中で、
物質的なことよりも、
どう考えるか?という視点を持つ
必要性が高まり、
どう消費させるかをより
考えなければならなくなりました。
物は飽和しているのです。


つまり、消費の側に回ると
後手になる。
消費させるための発想がいるのです。

ゲームもたまにはいいです。
漫画もアニメも時にはいい。
化粧やファッションが好きなら
それにハマるのもいいのですが。

しかし、そんなものを
生み出せたらいいなと
考えなければなりませんし、
実際働く上ではそれを
実現してゆかなければなりません。

消費するために時間や体力を
消費する、のではない
生き方ができるような
子どものモデルをいつも
哲学しなければなりません。

勉強は、自分の時間の消費では無い。
自分がクリエイティブに思考するための
投資なのです。

やっぱ賢さが未熟な子は
勉強を消費していて、物事を
見る次元が低いです。

本気になって学ぶことは、
新しいことを学ぶための
方法を学ぶことに繋がります。

もちろん勉強が苦手な子が
一念発起して大成するパターンも
ありますが、それは得意が苦手かでなく、
ここまであらねばならないという
視点の次元が上がっただけ。

能力面については
そんなに問題では無いかと思います。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ