「同じ単元は4回は繰り返してます」

ある生徒が言っていました。


「私は覚えるのは結構得意ですが、

それでも4回は同じ問題を解いています。」


理科社会はノートを半分に折って、

その半分に1単元分を解く構成で

彼女は取り組んでいるので、

ノートは60ページありますから、

1冊で合計120単元分を解きこなします。


解いているうちに、よく分からずに

覚えていたことも気になってきて

教科書を読んでみたりすると納得が

深まっていくのだそうです。


「まだ●●の単元やってないじゃん。」


と周りの子から突っ込まれてましたが、

この子の性質上、100%理解しないと

自信がもてない性質のようなので、


「ああ、いいんだよこの子は。

好きなところ、やりたいところを

100%できるまでやるっていうのが

一番性格的に合っている子だから。

どうせ2ヶ月半もあるし、1週間で

1領域を完璧に仕上げるスタイルだから、

必ず今の領域も100%にして次を攻めてくる。

心配しなくてもこの子は大丈夫だよ。

成果もしっかり出ているし、出てないところは

まだやってないところっていう

分かりやすいミスの傾向もある。」


「絶対負けない!

俺も、地理は2日で全部終わりましたよ。

歴史もあと2日あれば終わります。

でも、ちょっと抜けがあるのであと2周はします!」


周りから拍手が上がっていました。笑


生物・地学・化学まではかなり強固な

基礎が成り立ってきており、残すは

物理学のみとなりました。


社会科は、時間がなくて公民よりでしたが、

冬休みは時間が長くとれるので、

地歴もかなり回れており、すごい速度で

知識が脳内に吸収されているようです。



ここに登場している人物たちは、

当塾で”成績向上同盟”を結んだ子たちです。

次に見た瞬間にはどんどん先の単元へ進んでおり、

土壇場で成長するのはこういうど真っ直ぐで

素直なタイプの子たちだと確信します。



ちなみに、繰り返すことが必ずしも善とは

限らないのが学習というものです。

基礎を習得する限りにおいて、繰り返しは必要で

しかも、分かっていることに興味を持って

より深く知ろうとする態度がある限りにおいて、

こういった学習は意味をなしてきます。


現に、覚えたことをよく会話に出します。

小学生が、家で”習ってきたこと”を親御さんに

話をしながら落とし込んでいくあの脳の動きに

とてもよく似た学習だと思います。


それが、友人や私に置き換わって、

この子たちはよく説明をするのです。


反抗期を経て大人になっても、

基本的に脳に知識を落とし込む動きは

同じなのではないかという仮説を

立てるに至りました。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ