今日の4年生のチャレンジテストです。
計算は全問正解でした。
当たり前のものを当たり前に正解できる自分を
子どもたちの一つの意識として確立してほしい
狙いがあって、易しく設定します。
しかし、今回の(3)などは割と割り算を分かってないと
どうやっていいか分からない子もいるかもしれません。
生徒たちは普通に40-5=35、35÷5=7と式を
書いて計算していたので、あまりの扱い方も
比較的しっかりしてるんだな、と分かりました。
問題は問2です。
(1)は、いつもと同じ難易度ですが、
ただただ文章が長いだけ、という問題。
(2)も、やや複雑めに書いてますが、
ただの和差算です。
そして、(3)です。日常生活に照らし合わせ、
まだ小数の掛け算割り算を
使えない段階の子どもたちは一体何をどう考えるのか、
それを試す1問を入れてみました。
「もう〜!両方とも50mなら簡単なのに!」
いいセンで思考できているんですよね。
そう、同じスピードでもっと長い距離を
走ってもらって同じ距離を走ったことにすれば
どちらが速いかは自ずと分かるのです。
「これは不可能ですが、仮に50m走や80m走の速さで
400m走を走ってもらったとします。
そうすると、どちらが速いですか?」
この質問でピンときて、計算式を立てられました。
「この問題は普通の6年生の問題だよ。
しかも、6年生でも答えられない人は多いかも知れない。
でも、6年生の問題だって、実際は
今みたいな工夫をすれば3年生だって解けるんだよ。
それが本当の頭の使い方なんだ。」
「勉強するたびに簡単になるってことですか?」
「そうだね、知れば知るほど、今みたいな質問が
とても簡単に解けるような方法を手にできる。
しかも、基本的な考え方は同じ。さっき言った、
距離をそろえるとかいうのは変わらない。」
「勉強って面白いですね!」
”二人とも400mを同じ速さで走ったと考えると、
最初の人は64秒、次の人は65秒かかるので、
50mを8秒で走る人の方が速い。”
どんなことまで考えることができるのか、
この子たちの可能性や思考の癖を探っていきます。
センスは悪くなく、この学年も来年度からスタートする
本格的な算数科指導について、楽しみを見出せそうです。
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