ああ、幼稚園生でなく、中学生向けの、です。
今回は社会科がなんか怪しい雰囲気を醸していたので
こちらでプリントを久々に作成してみました。
生徒たちもまあ取り組んでくれていたようですが、
知識がバーっとあるだけで要点がまだ掴みきれておらず
地理っていうのは一体何が大切なのか、そういった
ことを一つ一つ手ほどきしていく講座となりました。
例えば、こんな識別の問題。
「EUは、ヨーロッパ各国の格差是正を目的として誕生した。」
一見もっともらしい記述なので、引っかかりがちですが、
あくまでも国家間の人や資源や資本の流動化によって
経済発展をしていくことや、安全保障上の問題など、
格差解消の事項はトップにのぼる目的ではありません。
ここを間違ってしまっていた生徒さんは、
EUの政策の意義が設立目的と対照させて捉えられていないため、
まだ知識が浅い状態にあると言っていいでしょう。
組織が設置されるということは、
それなりの必要と目的があります。
地図上に大きな影響を与えるものの起源を
知っていくというのは地理の学習の醍醐味です。
もっと深く掘り下げて、調べてみるように
生徒たちには伝えました。教科書に
大まかなことは書いてあるはずです。
一見遠回りに見えますが、
”だからこの政策なのか・・・”と納得を
しながら学習を進める準備が整います。
その有無だけでも学習効果は違ってきます。
また、こんな問題も。
「ロシアはEU最大の工業国である。」
工業国の代表はドイツです。
地理において、”一番〜”という記述は
常に義務教育期の重要度ランキングではトップに
君臨してくるものです。
それは小学地理の指導でも同様に
伝えているところなのですが、とにかく
要点をとらえる視点として”一番〜”というのは
絶対に外さない学習をし、その理由まで
掘り下げて学習をすること、を伝えました。
工業には当然資源関係の理由も存在しており、
次の学習へと展開していく橋渡しになります。
他にも全40項目くらいの正誤問題を与え、
調べ学習をしながら正しい理解と視点を
生徒たちへ与えてゆきました。
地理の学習には体系が見えにくく、
生徒たちの中でも知識の分類があまり
上手く行っていないことも多いので、定期的に
それをチェックしていけるのはありがたいです。
あとは来週の基本テスト後に再検証して、
改めて解説をできたらと思っています。
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