難関高校の過去問。

公立高校の過去問ばかり見ていると、

こうしたらいい、ああしたらいいと

基本事項の習熟ばかりに目がいきがちになって

意識が朦朧として来るときがありますが、

難関私立高校の過去問を見ていると、

”これ面白いね!”って生徒と一緒に

何時間だって議論できそうです。


生徒もかなり思考できる方なので、

「解説読んだらこうだって分かるんですけど、

すぐにこれが出てこないのが悔しいです。

何かトレーニングできるものありますか?」

と随分積極的になってきてくれており、

今は社会や理科もやっているのですが、

これは問題集の範囲内のことだ、と

熱心にできなかった領域の復習に取り組んでいます。

”よし、できた”と頷く回数も増えてきており、

生き生きとし始めている点が変化した点です。


やっと、支配しに行く攻勢の学習の面白さというか、

自分の可能性をもっともっと開いてゆく楽しさに

気付き始めてくれて、もともとくすぶっていて、

のんびりしてきたその子の思考のキレがどんどんと

鋭くなって行くのを感じています。


もともと西高でいいなんて言っていたのに、

もう多分西高っていう選択肢は意識の外にあって、

高校受験なんていうのもおそらくは目標なのではなく、

合格するとかしないとかじゃなく、この目の前の

問題を完膚なきまでに倒す方法とかトレーニングをして

攻略したいという意識にかられています。

その点は、その子の中学受験の時と似ていますが、

違うのは、その時よりはっきり精神的に成長しており、

自分で学習できる力をちゃんと持っているということです。


過去問というのは、その学校そのものです。

その学校がどんなスタンスであるのか、どんな生徒を

欲しているのか、演習はその対話なのです。

その子はとてもその演習に響いて練習するようになりました。


きっと倒したい問題をいつも提示する学校へは

どことなくシンパシーを感じており、徐々にその子は

この学校へ通いたいという気持ちを強めていくことでしょう。


2ヶ月ちょっと。もっとこちらも明確に色々な提案を行って、

この子の本気度を試してみたい気持ちになってきました。

kojinkai

佐賀市の小中一貫学習塾 紅人会|kojinkai 公式ブログ