歴史の指導や地理の指導を行う時は特に、
私の感覚とか視点が子どもに与える影響は
大きいものがあります。
学校で習ってきたこと、自分で本を読んだり
テレビを見たりして学び、自分で考えたこと、
そして、私の話を一つの切り口として聞き取ること。
小学生中学生共通で、北海道東部の
濃霧の話が話題に上ったことがありました。
「へ〜霧が出るんだ〜。」
じゃない。霧を実際に画像で見せるのです。
そして、なぜ濃霧の話がいちいち教材の中で
触れられる事柄なのかということを逐一話すのです。
それが、北海道東部の産業に与える影響ですとか、
生活様式に与える影響ですとか、そういったことを
考えるということが地理の学習の本質ですから、
ただ”霧が出る”で終わらせて良いものならば
いちいちテキストにひょっこり顔を出したりする
言葉などではないのです。
社会科というのは、実際大学に出てからは
ほとんど基礎教養の領域でありまして、
ただ暗記して忘れたくらいの感覚ですと
基本的に上級の大学へ行けば行くほど恥をかきます。
あるいは、授業時に苦戦をすることもあります。
ただ覚えることなど家でもできますから、
目一杯自分の中になかった切り口を探して、
そこから思考を出発してみる時間というのを
大切にしてみてください。
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