最近、ピアノを弾く塾長として、
割と広い認知を受けるようになり、
この人は一体なんなんだ?という
周囲からの評価も久しくなりました。
塾の扉を開けると、すぐ左側に
ピアノが設置されていて、私がいきなり
ヘッドフォンをつけてピアノを弾いてるという
謎な光景に向かって「こんにちは」と挨拶をする、
生徒たちはそれを自然なこととして今は
受け入れてます。こんな塾は、
全国探してもなかなかないと思います。
それまでは、結構本にはまっていて、
ピアノ以前はヘッセとか太宰治とか、
小説にハマって、空いた時間は散歩しては
本を読んでいた日々が続きました。
自分は結構1人で旅するのが今も好きですが、
なぜ好きなのかというと、1人での移動時間とか、
ビジネスホテルについてからの読書の時間を
取れるという点が最も大きかったです。
全く知らない土地に行って、タクシーのおじちゃんに、
「この街っぽいところに連れてってください。」って
注文をして、いろいろ連れて行ってもらうというのも
なかなか乙な旅だったという記憶も残ってます。
最近ではそれは鹿児島でしたが、快諾してくれて
半日5000円でいろんなところに連れてってくれました。
しかし、最後はやはり本を読んで過ごします。
自分の内面の世界の充実というのは、この上ない喜びです。
そして、最近ではそういった興味がほぼ全て
音楽に向いています。
日常の俗っぽいものから離れ、自分の手で
同じものを自分らしく表現しようという時間が、
大学の時に作詩にハマっていたあの時の感覚と
とっても似ていて、心地よいのです。
自分がその雰囲気とか時代そのものに”なる”あるいは、
”近付く”ことによって、あたらしい自分を拓くような、
そういう感覚が心地よいのです。
美しいものに触れるというのは、それを
自分の内面に取り込んでいって、自分を新しく
発見してゆく営みに等しいのです。
その点で、ピアノはとても良い出会いでした。
何より、初期投資以外にほとんどお金がかからない。
自分を磨くことに力を注げばいい。
勉強と性格が似ていて、努力することに
一定の価値があります。自分の目標の
置き方いかんによってはですが。
今後はやっぱりポピュラーでなく、
クラシックの方に向かってやっていきたいな、と
そんな風にも思っています。
尤も、指が動かず、結論として、
人の3倍、5倍、10倍と基本の運指のトレーニングを
し続けることによってしか開かれないものだということは
自分の上達ぶりの遅さを見ながら思うわけですが。
しかし、美しいものに出会う機会がそのことによって増えるなら、
自分は価値ある時間の使い方をもっとしたいと思います。
お金かからないというのはいいですが、昼食すら忘れてしまうことが
日常茶飯事であり、気をつけないととその点思うのですが、
まあ仕方のないことであります。
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