スケジュール帳を見せながら、
ニコニコしているので、
見て見ぬ振りをしながらいじります。
「みてよ!」みたいな顔をするので、
ごめんごめんと言ったぐいあいに
それを拝見させてもらいました。
うん、かなり取り組みが早い。
私の見込んでいる3日前には必ず
終了しているのがよく分かる。
何ならもっと早いかもしれない。
いいモチベーションです。
「夏休みは課題多いんですか?」
ー「課題は少ないよ。ただ、週ごとに
およそのやるべきことはたくさん提示する。
言っている意味は分かる?
チェックはしっかりして評価や解説はするけど、
一定程度は君たちの努力に任せるということだ。
俺が指示したことだけを
完璧にやるだけで合格したなんていう
ロボットみたいな生徒を生産するつもりはない。
君たちだって、自分の実力試したいから
受験してみたいんだろう?
合格は通過点なんだ。自分で課題も見つけられず、
分からないところを適当にやっつけて終わらせて、
それを何とかできないような状態で
中学生になってしまったら、
何だか先生は指導者として恥ずかしい。
もっと自分で計画を立ててやってみること。
やったことに対して、復習がいるかいらないかを
しっかり判断して、解き直す必要があるかないかを
自分で考えられるようになること。
この指導者に教わった人は、やれと
言われたことしかできない、とか
思われるのは絶対に嫌だからだ。
君らがそうであるなら、俺は悲しい。
君たちはそういう人間ではないし、
今とても楽しく授業で学び、
授業外の時間の使い方すら考えてくれている。
君たちの取り組み方次第では、
もっともっと君たちの力を引き出せると思っている。」
そして、彼女らは土曜日との間にある金曜日で
何をすべきかなと考え、今日ちょこっと20分ほど
追加でやった数学の例題3題についていた練習問題で
一人でできなかった問題に気づいたのです。
「これをやってきます。」
ー「OK。分かってるね。
やった翌日に復習するのが第一歩。
特に一人でできなかったことは、すぐに
一回試しにやってみるというのが
いつも習慣づいていることが望ましい。
これから、こういうことはいつも指示を出さないけど、
暗黙の了解でやってくるということにしよう。
とりあえず、しばらくはそれを毎週チェックすることにしよう。
そして、それを君たちが考えたということにしよう。
いいかい、これはあらゆることに取り組むときの約束だ。
とりあえず算数から、そういう約束を守ってみよう。」
少しずつ自立させるための階段へと
足を踏み込み始めています。
結構生徒たちの判断に任せた約束ではありますが、
今の6年生たちはそれを守ってできるほど、
大人な判断ができる子たちです。
それにしても、課題の取り組みのスピードが
週を経るごとに上がってきており、
なんか変わってきているな、ということを
毎週毎週実感として感じられるのです。
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