中学2年生の英語を指導している時のことです。中1の時からかなり変わり、量的なものをこなすことにもずいぶん慣れました。そして、中2。次のステップへと歩をすすめることになりました。
今の紅人会に通っている中学生は全般的に言えるのですが、同じ問題のミスが多めなんじゃないかな?ということが懸念材料でした。まあ、他と比べることが難しいので、私の眼に映る彼ら彼女らの取り組みが私にとってどうなのかということに過ぎませんか、私の眼にはそういう風に映っています。
「同じ問題を再度ミスるっていうのは、もっと屈辱的なことではないのか?だって、全く成長してなくて、ダメなままだっていう烙印を押された気になるじゃん。そうならない?特に英語。君たちの英語のミスはもう見飽きたよ。ここも夏休みから解いてきてもう3回目。それなのに、こんな初歩的な基本問題を未だに誤っている。ちょっと方針を変更していくからね。」
作ったのは、”各問徹底分析ノート”。左側にはミスをした問題を写し、ヒントを記載します。右側には解答を書き、追記事項をまとめます。つまり、ミスをした問題を徹底的に分析し、追記できる情報を解説から拾ったり、私からも説明をしたりし、その内容を誤った問題ごとに作成する、というものです。そこで初めて同じようなミスを繰り返していることが判明する生徒もしばしばで、解説も結構面白く聞いてくれていたのが印象的でした。そして、次回以降そのノートの目視によるとき直しの時間を10分程度とり、一週間の隙間に復習を必ず位置付けていくことにしました。それくらいしないと、見直しそれ自体の重要性にうまく気づけないと思ったのです。
公立の生徒にも、ミスをしたことは何度も頭に染み込ませるようにまとめるんだ、自学ノートのネタに困った時に、こういった内容をまとめていく習慣ができれば、全教科にわたって充実した自学ができるはずだという話もしました。
量をある程度こなせるようになれば、それなりに点数は上がってきます。しかし、自分の頭の中にあることを何度もやっても上手くいかなくなっていきます。今度は逆に、大雑把に膨大に入れてきた知識に対して誠実になるタイミングです。全教科こんな姿勢で取り組むことができれば、もう一皮むけてくることでしょう。代表
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