言語感覚についての評論。

 最近6年生が解いていた評論の中に、言語感覚を磨くための要素について書かれている文章があった。そこには、要素についてこう書かれていた。

 

 「まず、体験。そして、それを話したい相手がいること。自分の持っている概念を通じてコミュニケーションをとることで、さらなる言語感覚を磨いていこうという意識がわく。」

 

 主に幼児教育に関する論説だったんだけれど、”話したい相手がいる”という部分には大いに賛同できる。国語が得意になっていく生徒の共通点は、圧倒的に保護者との会話量が多いという点にある。加えて、問いかけが国語の要点をついている。

 

 国語の問題の問いは、実際は幾つかの類型がある。実際、それはご家庭においてもちょっと気をつければ問えるレベルのものだ。

 

1 誰が?何が?どうしたの?:主語述語

2 何で? 理由

3 もっと詳しく教えて? 修飾・具体化

4 ねえ、どういうことなの? 抽象化

 

 思春期を迎えると、説明が面倒になるから要点だけ伝えるようになるけれど、要約感覚はそこで養われるのかもね。

 

 上手にハンドリングすれば、国語の力は国語を解かなくてもある程度育ってくる。よほど文を読むことに抵抗がないとか、文章は人が書いたものであるということが分かっているとか、そういう状態であれば。

 

 なんにせよ、話したい相手がいて、一生懸命それについて話すという段階を、どこかで経ている子どもが多いと見ている。評論を読みながらその点に賛同するのは、自身にとってもその経験があったからという経験則に過ぎないけど、それも自身の指導の中で抽象化していくべきことで、もっといろんな生徒さんを指導しながらわかっていくことだろうと思っている。

 


kojinkai

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