新中1は英語科の第1タームが終了したので、50点満点のテストを実施しました。内容は、(1)アルファベット、(2)英単語、(3)語順整序。(1)と(3)は良いのですが、(2)に苦戦します。書き取りとはやはり趣が異なりますからね。
ある子がちょっと工夫をして覚えていました。単語を適当な音節で区切って、パーツごとに覚えていたんですね。自分でこの方法を編み出したとすれば、頑張ったなぁと褒められたものです。本当はもっと理論的な切れ目があるのですが、とりあえず中1レベルでこういった方法で覚えていけているというならば上々でしょう。初の英単テストでよく編み出したと感心しました。
単語は全体の単語の形のイメージを漠然と覚えたり、音を漠然と覚えたりしてもなかなかスペルとの整合性が取れないのです。字を”書く”という点では、漢字にも同じことが言えましょう。今、現代はパソコンがあるから漢字など書けなくても良いという意見もありますし、英語だってスペルミスは勝手に変換してくれます。しかし、そうやって無視されていく考え方や、身につかないものだってあるから、そう短絡的に覚えなくてもいいと踏ん切りをつけてしまうのも考えものです。
漢字が書けない子は、ほとんど100%の確率で部首に関する知識が甘かったり、形成文字や会意文字に関する知識が甘かったりします。新しい字を覚えていくときにその思考ルールの応用もできていません。そして、英語のスペルミスが多い子は往往にして英語の発音の精度が低いのです。-fulで形容詞、-tionで名詞とか、共通点を掴んでいくようなことだって、初めからできる子はしています。
文字が書けるようになる、というのも、一つの思考ルールや考え方の定着を測定する材料にもなります。当然、元来持った性質からどうしても難しいというケースも見られますが、大抵は単に理解しようとしないことや、そもそも知識がないということ、視点がないということが影響しています。そして、それを授業で全て授け切ることは学校の授業でも困難です。よって、人から言われたことをいかに聞き入れ、それを別の場面で使ってみようとか思うか、そこが大切なのです。
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